レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンがF1トラックでフェラーリを運転する機会を得ることはないかもしれないが、少なくとも公道ではそれを行うことができる。Gazzetta dello Sport によると、フェルスタッペンは約2億円とされるフェラーリ・モンツァSP2をオーダーしたと報じている。サッカー選手のズラタン・イブラヒモビッチらが所有するフェラーリの限定モデルであるモンツァSP2は、マラネッロの市販エンジン史上最強となる出力810cv の6.5リッター V12エンジンを搭載。0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速7.9秒という俊...
だが、同紙によると、マックス・フェルスタッペンのフェラーリ・モンツァSP2はまだ納車の準備ができておらず、ステアリングを握るにはもう少し辛抱しなければならないと伝えている。マックス・フェルスタッペンとフェラーリとの関係は控えめに言っても良いものではない。2019年のF1アメリカGPでは、フェラーリが不正なF1パワーユニットを使用していたことを示唆して論争の火種を作った。この発言にフェラーリは不快感を示している。また、マックス・フェルスタッペンが所属するレッドブル・ホンダF1は、フェラーリがFIA(国際自動車連盟)と2019年F1エンジンに関する調査で“秘密の合意”に達したことに不快感を露わにしており、シーズン再開と同時に再び追求を行っていくことを宣言している。フェラーリ モンツァ SP1 & SP2とは?フェラーリは、2018年9月に自社のキャピタルマーケット・デイのタイミングに合わせて、マラネッロのファクトリーで新型フェラーリ モンツァ SP1とSP2を発表した。この2つの限定スペシャル・シリーズ車輌は、1950年代の最も刺激的なフェラーリの記憶をよみがえらせる、「Icona(イーコナ)」とネーミングした新セグメント初のモデルで、今日実現することができる最先端のスポーツカー技術を備えているのが特徴。特に大切なお客様とコレクターの方々を対象としたフェラーリ SP1とSP2は、750 モンツァおよび860 モンツァ などのネーミングと、過去の象徴的なフェラーリ・レーシング・バルケッタの祖となる1948年の166MMを想起させる要素が注ぎ込まれている。1950年代にフェラーリは、妥協を排し、唯一「勝利」だけを目標にデザインしたこのようなモデルで世界スポーツカー選手権を戦い、多くの勝利を手にして伝説を創り上げてきた。フェラーリ SP1は、ステアリングホイールを握るドライバーに、真のユニーク・エクスペリエンスをもたらす妥協のないシングルシート・ロードカーとして設計された。また フェラーリ SP2はトノ・カバーを廃し、セカンド・ウインド・プロテクターとロールバーを追加装備することで、ドライバーと一緒にパッセンジャーもセンセーショナルなドライビング・エクスペリエンスを堪能してできる2シーター・モデル。ユニークなデザインを備えたフェラーリ SP1とSP2は、広範囲にわたるカーボンファイバー素材の使用および車輌のエクスクルーシブ性をさらに高めるヘッドライト、テールライト、ホイール、インテリアなどの特徴的なディテールによってバルケッタ史上最高のパワーウエイトレシオを実現させた。マラネッロの市販エンジン史上最強となる出力810cv の V12エンジンを搭載し、0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速7.9秒という俊足を誇る。ルーフおよびウィンドスクリーンを持たないこのふたつのモデルのアーキテクチャは、伝統的なスパイダーでは不可能なプロポーションを創造する自由をデザイナーに与えた。その結果、搭乗者は、F1を頂点としたフォーミュラドライバーでなければ体験できない異次元のオープンエア・スピードを味わえる。これは、ボリュームあるボディに、必要最小限のドライバーの周囲を包み込むような開口部を設けたコックピット・コンセプトによって実現させた。フェラーリ・デザインセンターは、あたかも1本のペンで一筆書きしたかのような、時を超えたエレガンスとミニマルなフォルム、そして洗練されたディテールの理想を求めて、極めて純粋なデザインを創造することに力を注いだ。最近のレーシングカーに見られるような視覚的に複雑なソリューションを避け、控えめながら正統なデザイン手法を採用した。人と自動車のつながりを象徴するドライバーズカーであることに焦点を置き、これほどまでに強いストーリーを感じさせるデザインはなかった。ラジカルなデザインの一例としては、上向きに開くコンパクトなドアが挙げられる。同じく、その下に印象的なV12エンジンが収まる、フロント・ヒンジ開閉機構を採用したオール・カーボンファイバー製のワンピース・ボンネット/フェンダー・アッセンブリーもこのシリーズならではの大きな特徴だ。レーシング・モデル同様に、ふたつのモデルともボディシェルはすべて軽量カーボンファイバー製。インテリア全体も同じ素材で仕立てることで、スポーティーなインパクトあるデザインを際立たせている。軽量化と「バルケッタ」コンフィグレーションがもたらす比類ないビークルダイナミクスは、完璧にバランスの取れた、ロール感の一切ないスポーツカーならではのピュアな妥協なきハンドリング特性を実現する。フェラーリ SP1とSP2のオーナーの方々限定で、フェラーリは、ロロ・ピアーナおよびベルルッティという時代をリードするラグジュアリー・ブランドとのコラボレーションによって、エレガントなジェントルマン・ドライバーにインスパイアされたレーシングスーツ、ジャージ、ヘルメット、グローブ、スカーフ、レーシング・シューズなどのアパレル & アクセサリーを用意。それぞれ最新の技術を駆使して仕立てられたこのコレクションは、ドライビングを妨げることなく快適にフィットするようデザインされている。諸元概要エンジンタイプ V12 - 65°総排気量 6,496 cc最高出力* 603 kW(810 cv) / 8,500 rpm最大トルク* 718Nm @ 7,000rpmサイズ & 重量全長 4,657 mm全幅 1,996 mm全高 1,155 mm乾燥重量** 1,500 kg (SP1)、 1,520 kg (SP2)パフォーマンス0-100 km/h 加速 2.9 秒0-200 km/h 加速 7.9 秒最高速度 300 km/h 以上燃料消費/CO2排出量ホモロゲーション申請中* 98 RON(オクタン)燃料使用時**軽量オプション・コンポーネント装備車
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