マックス・フェルスタッペンは、2023年までレッドブル・レーシングとの契約を延長したが、必ずしもその期間を全うするとは限らない。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、契約に解除条項が存在していることを示唆している。契約に解除条項が盛り込まれるのはF1では特に珍しいことではない。
フェルナンド・アロンソは2007年にマクラーレン、2014年にフェラーリとの契約を解除。セバスチャン・ベッテルも解除条項によって2014年末にフェラーリへ移籍することができた。したがって、マックス・フェルスタッペンとレッドブルとの新契約にそのような条項が含まれていても何ら驚くことではない。ホンダのF1エンジンは確かに前進を果たしてはいるが、まだチャンピオン獲得は達成できていない。F1ワールドチャンピオンを目指すマックス・フェルスタッペンは、チームとエンジンの進歩を獲得してチームに留まることを望んでいる。「原則的には万全な契約だ。つまり、通常の状況では2023年までコミットされている」とヘルムート・マルコは Motorsport-Magazin にコメント。「フェルスタッペンは我々のチームにとって重要な柱であり、彼はこれまで我々が彼に示してきたことに信頼を寄せている。それが契約が長期的に延長された理由だ」だが、“原則的に”という言葉にはすぐに疑問符がつく。ヘルムート・マルコが言及する“通常の状況”とは何を指しているのか。マックス・フェルスタッペンの契約に条項が存在するのであれば、それはどのような条項なのだろうか?「我々はホンダと2021年まで契約を結んでいるが、その協力が終われば我々にはエンジンがなくなる」とヘルムート・マルコは語る。「当然ながら、フェルスタッペンと引き留めておくためには2023年まで競争力のあるエンジンが必要だ」