F1のスポーティングマネージャーを務めるロス・ブラウンは、マックス・フェルスタッペンが今後F1ワールドチャンピオンを争うには“無意味なミス”を根絶し、“感情をコントロール”できるようになる必要があると考えている。今年、厳しいスタートを切ったマックス・フェルスタッペンだが、シーズン中盤から復調。オーストリアとメキシコで勝利を収め、シーズン後半はワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンに次ぐポイントを獲得。ドライバーズ選手権を4位で終えた。
複数のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンとセバスタン・ベッテルは、ホンダと新たな時代を迎えるレッドブル・レーシングが競争力のあるパッケージを造り上げることができれば、2019年にもマックス・フェルスタッペンがタイトル争いに絡んでくると警戒している。しかし、ロス・ブラウンは、まだマックス・フェルスタッペンにはF1ワールドチャンピオンを獲得するにはやらなければならない仕事をあると感じており、F1ブラジルGPでエステバン・オコンに突っかかってFIAから2日間の社会貢献活動のペナティを科せられたような状況を避けられるようにならなければならないと語る。「来シーズンは新しいサイクルの幕開けとなるし、マックス・フェルスタッペンはその発展において重要な役割を担うことになるだろう」とロス・ブラウンはコメント。「彼は素晴らしいシーズンを過ごした。特にシーズン後半は彼よりポイントを獲得したのはルイス・ハミルトンだけだった」「21歳を過ぎたばかりだが、マックスはすでにベテランのように思えるし、今後10年で主要なプレーヤーになると思われる素晴らしい才能を示している」「彼にはまだ成長するためにやらなければならないことがいくつかある。インテルラゴスで目にしたような無意味なミスを避け、感情のコントロールをできるようにね。ここまで彼はタイトルを争うような状況にはいなかったし、そのような状況では右足と同じくらい頭が重要になってくる」ロス・ブラウンは、トロロッソからピエール・ガスリーを昇格させたことは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコによる“もうひとつの賭け”だとして、レッドブル・レーシングのチームメイト同士のバトルを見ることを“かなり楽しみにしている”と付け加えた。