レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、ルノーの“Cスペック”版F1エンジンはパフォーマンスに向上は見られるが、モンツァではメルセデスとフェラーリに対して“1秒以上”遅いと語る。レッドブル・レーシングは、F1イタリアGPの金曜フリー走行でダニエル・リカルドのマシンでルノーの最新エンジンを試し、チーム代表のクリスチャン・ホーナーとクリスチャン・ホーナーは揃ってそのパフォーマンスを称賛。FP3と予選ではマックス・フェルスタッペのマシンにも投入した。
マックス・フェルスタッペンは予選で5番グリッドを獲得したが、ポールシッターのキミ・ライコネンから1.496秒遅く、6番手で同じフェラーリ製エンジンを搭載するハースのロマン・グロージャンからおよそコンマ3秒のマージンしか稼げなかった。「古いエンジンよりも少しは速し、その意味ではポジティブだ。でも、もちろん、まだ十分ではない」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「Q3での上位勢とのギャップはQ2よりも少し大きかったかもしれない。でも、Q3で僕は最速ラップを記録した最後のアタックに1番最初に出て行ったし、彼らはお互いにトウを使うことができた。このトラックでそれはコンマ3~4秒くらいの価値がある」「少しは良くなったかもしれない。まだ1秒以上の差があるけど、それもエンジンで失っている部分だ」チームメイトのダニエル・リカルドは、エンジン交換によるグリッド降格ペナルティによって最後列からスタートすることが決まっていたため、Q1で1回のアタックしか行わなかった。しかし、マックス・フェルスタッペンよりも前の4番手でQ1を終えており、追加のパフォーマンスを感じることができたと語る。「もう少し多いように感じた。特に僕は予選で1周しか走らなかったからね」とダニエル・リカルドはコメント。「あのラップではまだ最適化できなかったと思うけど、トルクカーブは少し変わっているように感じているし、コーナーの多くで、より強く、より長くなったような気がする。有望だと思うよ」「(FP1でエンジンがシャットダウンした)昨日の1周目は心配だったけど、小さな問題だった。それ以降はかなりポジティブだった」レッドブルの両ドライバーは、ルノーの新いエンジンが、モンツァよりも得意とするツイスティなシンガポールでフェラーリとメルセデスとの戦いにおいてパフォーマンスの後押しになることを期待していると口を揃える。「もちろん、モナコほど良いことはないと思うけど、確実に近づけるだろう」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「ポールポジションを争うのは少し難しいだろう。彼ら(フェラーリとメルセデス)はエンジンでかなり大きなステップを果たしているからね」「まだ彼らが違いを生み出せるストレートがかなりある。でも、僕たちがコンマ3~4秒以内につけることができれば、十分だと思う」ダニエル・リカルドは、シンガポールではルノーの新スペックエンジンが“コンマ2秒”の価値があると見積もっている。「僕たちにとって、シンガポールはモナコほど強くないだろう。たぶんシンガポールの本命はフェラーリになるだろう。でも、様子を見てみるつもりだ。十分に近づけることを願っている」