マックス・フェルスタッペンは、最近のクラッシュに関する質問に苛立ちをみせ、F1カナダGPの木曜記者会見では「これ以上聞かれたら頭突きするかもしれない」と記者たちを牽制する場面があった。マックス・フェルスタッペンは、今シーズン序盤から多くのインシデントに関わっており、前戦F1モナコGPでは最終プラクティスでクラッシュを喫して、予選を欠場して勝利の可能性を逃すなど、日に日にプレッシャーは高まっている。
現時点でマックス・フェルスタッペンは、チームメイトのダニエル・リカルドと比較して獲得ポイントは半分以下となっており、F1モナコGP後にはチーム代表のクリスチャン・ホーナーが彼に年上のチームメイトから学ぶべきだとアドバイスしている。しかし、マックス・フェルスタッペンは、レースへのアプローチを変える必要はないと周囲の助言を突っぱねている。 6日(水)の夕方、モントリオールで再発を防ぐためには何をすべきかと質問されたマックス・フェルスタッペンは「壁にぶつからないこと、それだけだ! 僕はアプローチを変える必要などない。もうちょっとだけテクニックがいるかもしれないけどね。クソみたいなこともたまには起こるものだ」とコメント。だが、F1カナダGPの木曜日のFIA公式記者会見でも同じような質問をされた。マックス・フェルスタッペンは不機嫌な表情で「もう本当にこの手の質問には飽き飽きしている。これ以上、同じことを聞かれたら頭突きするかもしれない」とコメント。「僕がアプローチを変えるべきというコメントにはもううんざりだ。そんなこと絶対にしない。僕はそのやり方で今いるこの場所まで来たんだからね」 これまでのミスによってマックス・フェルスタッペンはチャンピオンシップリーダーのルイス・ハミルトンに75ポイント差をつけられている。マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・レーシングのエンジンサプライヤーであるルノーが大きくパフォーマンスを改善させない限り、そのギャップを縮めるのは難しいだろうと認めた。 「かなり難しいと思う。僕らには素晴らしいクルマがあるけど、パッケージ全体でいえば、全てのコースでベストというわけではない。僕たちはそれを受け入れなければならない。クルマの素晴らしさはモナコでわかったはずだ。常に戦えるようなトップスピードがないのはかなり不運だ」 「いくつかのトラックでは勝利を争えるはずだし、表彰台争いができるところもあると思う。ただし、タイトルに挑戦しようと思ったら、毎週末上位にいなければならない。でも、今の僕たちいはその状態にはいない」「今シーズンはサプライズなリザルトもたくさん見ているし、いろいろな可能性があるだろうけど、それでタイトルが獲得できるかと聞かれたら、それはトリッキーだと思う」関連:2018年 F1カナダGP テレビ放送時間&タイムスケジュール