マックス・フェルスタッペンは、相手がたとえF1チャンピオンだろうと簡単に道を譲るつもりはないと主張する。2015年に17歳でF1デビューを飾ったことが大きな話題となったマックス・フェルスタッペンだが、その攻撃的なレーシングスタイルはしばしば批判の的となっている。先週末のF1日本GPでも、レース終盤にルイス・ハミルトンに対する防御に対して批判的な意見があった。
シケインでアウト側のラインをとろうとしていたマックス・フェルスタッペンに対し、ルイス・ハミルトンはインを突こうとした。ここでフェルスタッペンが再びインにステアリングを切ってハミルトンの進路をふさぎ、それをかわそうとしたハミルトンはシケインでオーバーラン。逆転のチャンスを失った。メルセデスは、このときのマックス・フェルスタッペンの防御がルールに違反するものだとしてレース後にsチュワードに正式な抗議を行ったが、その後これを取り下げている。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはこの件について「19歳にしてマックスはすでに3度F1王座についたチャンピオンを抑えこむことができる。それに、あのときフェルスタッペンが履いていたタイヤは5周古いものだった」と Osterreich にコメント。マックス・フェルスタッペンも、たとえ相手がF1タイトルを争っているドライバーであっても「簡単にドアを開けて、追い抜いてくださいなんて言うつもりはない」とコメント。「もちろん、僕には彼の動きが見えていた。だから僕はドアを閉めたんだ。彼はまだかなり後ろにいたし、僕がどういう動きをしているのかも十分に見えていたと思う」また、ヘルムート・マルコは、「残り2周になったところで、マックスは方向指示器を出したりなどしない」と Blick に述べた。FIAも今回のマックス・フェルスタッペンの防御行動について審議対象とすることはなかった。だが、F1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、内々に話をするためにレース後にフェルスタッペンを探していたと報じられている。関連:【動画】 2016 F1日本GP 決勝レース ハイライト