マクラーレンのストフェル・バンドーンは、今では厳しい状況のなかもチームメイトのフェルナンド・アロンソと同じレベルのパフォーマンスを発揮できるようになってきていると考えている。マクラーレン・ホンダの最終年となった昨年にF1フル参戦を果たしたストフェル・バンドーンは、チームメイトで2度のワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソに対して印象的なパフォーマンスを発揮することに苦労していた。
今年、マクラーレンはF1パワーユニットをルノーに変更したが、激しい中団バトルから抜け出すことはできていない。だが、ストフェル・バンドーンは、着実にフェルナンド・アロンソのパフォーマンスに近づいおり、開幕3戦の予選ではアロンソに対して平均0.25秒差でひとつ後ろのポジションにつけて、バーレーンではスタートに失敗して最後尾まで順位を下げたものの、8位入賞という挽回を見せている。ストフェル・バンドーンは、自分はフェルナンド・アロンソの“厳しいシナリオのなかでも結果を出す”という能力に匹敵しはじめていると語る。「彼はいくつかの状況を克服する方法や重要な瞬間にむけて週末を組み立てていく方法を知っている。どんな状況や環境でも常に99%の結果を出せるのは彼の強みだ。僕にとってそれを学べるのはとてもいいことだ」とストフェル・バンドーンはコメント。今シーズン序盤のマクラーレンは、1周の速さに欠けており、未だQ3進出を遂げていない。だが、フェルナンド・アロンソは、土曜日の不利な点を日曜日には大きな勢いに変えてドライバーズ選手権では22ポイントを獲得して6位につけている。一方、ストフェル・バンドーンはまだ6ポイントしか獲得できておらず、前戦中国GPではより苦戦を強いられた。だが、ストフェル・バンドーンは、フェルナンド・アロンソがチームメイトにいるという挑戦をポジティブに受け止めていると語る。「僕には素晴らしいベンチーマークがいる。自分がそのレベルにいるときは、最後の100分の1秒を争っていることをちゃんとわかっているし、僕たちはパッケージから100%を引き出すことができている」とストフェル・バンドーンはコメント。「いつかワールドチャンピオンになりたいのであれば、ワールドチャンピオンを倒さなければならない。チームにそのようなドライバーがいるのはいいことだ」ルーキーシーズンとなった2017年、ストフェル・バンドーンは開幕5戦でQ1敗退を喫したが、フェルナンド・アロンソが毎回次のラウンドに進出していた。F1に到達するまで、フォーミュラ・ルノー2.0 ユーロカップ、フォーミュラ・ルノー3.5、GP2でタイトルを獲得してきたストフェル・バンドーンは、F1では“完全に異なる考え方”が必要だったと認める。「そこは間違いなくメンタル的な変化した部分だった。去年、僕たちはポイントを獲得することさえ非常に難しいことをわかっていたし、非常に異なるアプローチを採らなければならなかった」とストフェル・バンドーンは語る。「初めは少し難しかったかもしれないけど、シーズン中に状況に対処する方法を学んだし、中盤から後半にかけてはとても良かった。自分自身に新たな課題を設定して、最終的に僕たちが抱えていた様々な問題や困難を克服できたことはとても有意義だった」