USF1の支援者であるチャド・ハーリーとステファンGPのゾラン・ステファノビッチは、彼らのF1チームを合併させてバーレーンの開幕戦を目指しているとAutoWeekが報じている。参戦権はあるがマシンのないUSF1とマシンはあるものの参戦権のないステファンGPが手を組むことは論理的なシナリオであり、チャド・ハーリーはカンポスとの交渉を打ち切り、ステファンGPとの交渉を進めているという。
シーズン開幕前に合併が成立すれば、理論的にはFIAがステファンGPの参戦を許可することに問題はない。チーム名称変更についても、F1利害関係者の同意があれば可能だ。合併であれば、FIA側の処理もUSF1の参戦取り消しと新チームの評価を行うのに比べ、法的により簡単なものになる。ステファンGPは中嶋一貴と合意に達しており、チームメイトとしてはジャック・ヴィルヌーヴが待機している。しかし、USF1の設立者であるケン・アンダーソンとピーター・ウィンザーは、合併取引に乗り気ではなく、まだアメリカのマシンを走らせるという夢を追い求めているが、チャド・ハーリーは、チーム株式の大部分を所有しているため、最終的に合併を推し進めることができるとAutoWeekは睨んでいる。さらにFIAの技術代表であるチャーリー・ホワイティングが水曜日にシャーロットのファクトリーを訪問したことで、FIAはUSF1の状況を明確にしたため、FIAは、ケン・アンダーソンとピーター・ウィンザーに選択肢は与えないかもしれない。ステファンGPは、セルビアのベオグラードに拠点を構え、ケルンにあるトヨタのファクトリーを使用しているが、シャーロットのUSF1の施設も製造ベースとして役立てることができる可能性がある。パーツをアメリカで製造することはトヨタで製造するよりもより経済的かもしれない。最後に2011年マシンの問題があるが、必ずしもトヨタ製である必要はない。USF1はWindshearの風洞施設を利用することができるため、ステファンGPがシャーロットで仕事をすることも不可能ではない。