笹原右京が、スポット参戦したユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 最終戦のレース週末を振り返った。笹原右京は、ユーロ・ノバから2013 ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 最終戦に緊急スポット参戦。18日(金)の練習走行1回目は競技規則でスポット参戦の笹原右京に走行機会は与えられずいきなりのハンデを背負ったが、練習走行2回目は36人中18番手のタイムを記録してまずまずの滑り出しを見せた。
19日(土)のレース1予選はデータ不足もあって予選2 番手に留まった。しかも同日のレース1決勝では1周目に後続車両から激しく追突され、車両後部が大破したため残念ながらリタイアに追い込まれた。20日(日)のレース2予選はマシントラブルで予選26番手に留まった。とはいえ同日のレース2決勝ではコース半ばまでに次々と先行車両を追い抜き、上位陣のアクシデントも重なって1周目終了時点で早くも15 番手へ順位を上げる。事故処理のため2周目途中でセーフティカーが導入されると、さらなる上位陣のリタイアで13番手へ浮上。セーフティカー退去後の7周目には12番手へ順位を上げてトップ10を視界にとらえ、レース終盤の11周目には自己ベストの1分46秒511を叩き出して先行車両に挑みかかった。なかなか順位を上げられないまま最終14周目へ突入したが、競り合っていた目の前の2台が最終コーナーで絡み笹原は10位でフィニッシュした。笹原右京「金曜日に40 分間の練習走行しかなくデータ不足だった背景もあり、土曜日のレース1 予選は路面変化にうまく対応できませんでした。クルマはオーバーステアでリアが滑り、満足なタイムを出せませんでした。レース1 決勝に向けては順位よりもレース2 予選・決勝に向けたデータ収集に専念し、無理はしない、無用なリスクは負わないという作戦で臨みました。スタートはまずまずで順位もキープしていたと思いますが、1 周も終えないうちにリタイアという結果は納得できませんし、本当に残念です。日曜日のレース2 予選はクラッチトラブルに見舞われ、エンジンパワーを十分に後輪へ伝えられない状態になっていたようで、十分なアタックができないままに終わりました。それ以外のクルマの調子は悪くありませんでしたし、手応えさえ感じていました。レース2 決勝のスタートではホイールスピンをさせ過ぎて順位を上げられませんでしたが、コーナーごとに先行車両を抜く感じで1 周目を15 番手で終えました。上位陣のリタイアもありその後も順位を上げましたが、レース前半はアンダーステアに悩まされてなかなか思うような走りができませんでした。レース後半にはようやくペースも上がり、10 位でチェッカードフラッグを受けました。レギュラー参戦したALPS シリーズでは目標の表彰台こそ叶いませんでしたが、最後の最後にスポット参戦を決断した上位シリーズのこのユーロカップ・シリーズで、世界の強豪を相手にトップ10 フィニッシュを飾れたことは自信になりました。今年一年、応援してくださった皆様に感謝を申し上げます。今後ともご支援ご声援をよろしくお願い致します!」