笹原右京が、フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第3戦 ホッケンハイムのレース週末を振り返った。2014 年シーズンのフォーミュラ・ルノー2.0 NEC第3大会は、F1やドイツツーリングカー選手権の舞台としても知られる、ドイツのホッケンハイムリンクで6月13〜15日に開催された。ユーロ・ノヴァ所属の笹原右京は、13日の練習走行1 回目を9番手、同日の練習走行2 回目を22番手で終えた。
14日は20分間×2回の予選が実施され、笹原右京は決勝レース1のスターティンググリッドを決める予選1回目は16番手で、決勝レース2 のスターティンググリッドを決める予選2回目は19番手だった。なお、決勝レース3のスターティンググリッドは決勝レース1の結果に基づくものの、上位6位まではリバースグリッドとなった。同14日の決勝レース1、16 番グリッドの笹原右京は抜群のスタートダッシュを決めて、第1コーナーまでに大きくポジションアップ。第2コーナーの混乱もうまくすり抜けて、1 周目を終えたときには9番手へ順位を上げた。2周目に8番手へ浮上すると6番手争いを展開し、さらに上位をうかがった。とはいえ、レース半ば以降はタイヤのグリップを失い始めてペースが上がらず、しかも周回後れに進路を邪魔されるなど苦戦。それでも後続の追撃を振り切り8位でチェッカードフラッグ、決勝レース3の8番グリッドを確保した。15日の決勝レース2、19番グリッドの笹原は再びスタードダッシュを決めて、1周目に早くも15番手へポジションアップ。さらにひとつひとつ順位を上げて12番手となり、レース中盤にはトップ10フィニッシュを射程圏内に収めた。ところがその翌周、コース半ばのヘアピンカーブで単独スピンを喫して20番手まで後退。レース終盤、上位陣に匹敵する1分39秒台の自己ベストを叩き出して猛追を図るが、18位まで挽回するので精一杯だった。同15日の決勝レース3、8番グリッドの笹原右京は再びスタートを決めて6番手へ浮上。さらなる上位進出を狙ったが、ペースが遅い先行車両の後ろに詰まってしまう。ようやく抜き去って5番手へ上がったものの上位はすでに大きく逃げており、そのままの順位でチェッカードフラッグを受けた。なお、第4大会は7月26〜27日にベルギーのスパフランコルシャンで開催される。笹原右京「開幕大会は調子が良かったのですが、第2 大会とこの第3 大会はクルマの操縦性で苦戦しました。チームとミーティングを重ねた結果、第2 大会からブレーキパッドをソフトタイプに変更したのが原因ではないかとたどり着き、決勝レース1 の直前に開幕大会で使ったハードタイプへ戻しました。するとクルマは、開幕大会とほぼ同じくらいに納得できる操縦性になりました。そして決勝レース1 のスタートは、自分でもびっくりするほどうまく決まりました。レースの半ば以降は厳しい戦いでしたが、ポイントと決勝レース3 の上位グリッドを得られました。決勝レース2 のスタートは決勝レース1 と同じくうまく行きました。レース序盤は、ペースの遅いクルマの追い抜きに手を焼きましたが、それでも着実に順位を上げて一時は12 番手になりました。でも、路面状態の変化が原因なのか、クルマの操縦性が前日とは違って悪い方向へ変化していて、残念な結果に終わりました。決勝レース3 もスタートはうまくいきました。ただ、前のクルマのペースが遅く、そのうちに後ろが近づいてきてバトルになりました。それでも、週末の中ではいちばんクルマの調子が良かったので、なんとか抜いて5 位になれました。今後もご声援とご支援をよろしくお願い致します!」