2018年のF1選手権はテレビ視聴率の増加を目指して大部分のレースのスタート時刻が15時10分に変更されることになりそうだ。昨年、F1の新オーナーとなったリバティメディアの首脳陣は、F1のタイムテーブルを刷新することを望んでいる。これまで典型的なヨーロッパのレースは、何十年にもわたって伝統的に現地時間14時からスタートしていた。
真剣に検討されている案のひとつは、週末のスケジュールを全体的に1時間後ろ倒しにするというもの。複数の情報筋によると、このアイデアは先週のテレビ放送局との会議でチームと議論されたという。さらに商業テレビチャンネルのカバレッジ、特にアメリカの視聴者とスタート前に広告をはさむ必要性により、レース開始をさらに10分後ろ倒しにして現地時間15時10分に開始するというアイデアが議論されているという。レース開始時刻についてF1の代表者らは正式なコメントをしていないが、2018年のレギュレーション調整によってタイムターブルを変更する範囲はさらにオープンになっている。F1の競技レギュレーションの32条と33条が変更になり、フリー走行と予選の正確な開始時刻は指定されなくなった。代わりに車検後の2つのプラクティスセッションは“少なくとも2時間半”の間隔を空ける必要があると記され、またレース前日にプラクティスセッションを実施しなければならず、予選は“レース前日に実施”され、“P3終了後の2時間以内に開始しなければならない”と付け加えられている。タイムテーブルの変更は日中に行われるレースにのみ適用され、シンガポールとバーレーンのナイトレース、アブダビのトライライトレースは除外される。また、今年のF1フランスGPの開始時刻は、午後2時にキックオフとなるイングランド対パナマのワールドカップとかぶることを避けるためにさらに1時間遅い現地時間16時10分からの開始が予定されているという。
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