1月25日(木)、2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第1戦 ラリー・モンテカルロの競技初日デイ1が、フランス南部で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #9号車)が総合4位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)が総合5位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)が総合6位につけ、初日の難関SSを全車揃って走破した。
2018年のWRC初戦ラリー・モンテカルロは、午後5時50分からモナコのカジノ広場で始まったセレモニアルスタートで華やかに幕を開けた。その後選手たちはフランス山中を約190km走行し、SS1のスタート地であるトアールに到着。システロンへと至る今大会最長の36.69kmのSS1は、午後9時43分にスタートした。ドライのターマック、雪道、そして凍結路が入り混じる難易度の高いステージでは、多くのトップ選手がスピンやコースオフをするなど波乱含みの展開となった。しかし3台のヤリスWRCは難関のSS1、それに続くSS2と2本のナイトステージを走り抜き、競技初日を総合4、5、6位で締めくくった。競技2日目となる1月26日(金)のデイ2はフランス、ギャップのサービスパーク南側エリアで3本のステージを各2回走行する。そのうちSS4とその再走ステージとなるSS7は、今大会最長となる30.54kmのロングステージ。6本のSSの合計距離は144.88km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は446.60kmとなる。トミ・マキネン (チーム代表)予想していたとおり、システロンのSS1はどのドライバーにとってもドラマティックなものになりました。暗闇の中最初のステージに臨むというシーズンの始まりかたは、WRCの中でも本当に難しいものです。自分がステアリングを握る立場でなくて良かったと思えるほどです。我々のドライバーは良いポジションでサービスに戻ってくることができましたし、明日はもっと違う内容のラリーになると思います。ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)SS1のスタートではややナーバスなフィーリングがあり、凍った路面でどうなるのか不安でした。最初はうまくいっていたのですが、その後2回スピンしエンジンをストールしてしまいました。とてもフラストレーションの溜まるドライビングを強いられ、かなりタイムロスしましたが何とか乗り切ることができました。ただし、そのようなドラマに遭遇したのは私だけではなかったと聞き、少し救われた気がします。2本目のSSでは数カ所で少し注意深く走りすぎましたが、タイムは問題がなかったので明日も頑張りたいと思います。オット・タナック (ヤリスWRC #8号車)コースの路面状態はとても難しく、実にモンテカルロらしいスタートとなりました。SS1の最初の1kmは完全なドライコンディションでしたが、その後は全面氷に覆われたような路面でした。途中の凍結路面では左前輪を雪壁に引っ掛けてしまいマシンが滑ってストップし後退をしなくてはなりませんでしたが、すぐに走り出せたのでラッキーだったといえます。今日、我々のタイヤ選択は少し攻めすぎていたのかもしれません。SS2に向けてサスペンションのセッティングを少し変更したところ、タイヤのグリップが良くなり走りを楽しめるようになりました。明日は降雨の可能性が高いようなので、情報をよく分析し、正しいセッティングに仕上げる必要があります。エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #9号車)正直なところ、今日のリザルトを見てとても驚いています。最初のステージはとても難しいコンディションでしたが、うまく走ることができました。2本目のSSは他の選手たちが良く知っているステージで、昨年自分はあまりうまく走れなかったSSなので、タイムを失うことになるだろうと予想していました。道にはすでに多くの砂利が出ており、そのような汚れた路面で自信を少しなくしていたので、やや慎重に走り過ぎたと思います。とはいえ、良い滑り出しとなりましたので、明日も同じように戦いたいと思います。
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