7月12日(土)、ブラジルのインテルラゴス・サーキットで2025年FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間の予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDは、8号車が10番手、7号車が18番手という厳しいグリッドとなった。この日の走行は、午前中の公式練習3回目からスタート。チームとドライバーは1時間のセッションで予選に向けたセットアップを試し、その後は決勝に向けた準備とタイヤの解析に取り組んだ。
セッション中には平川亮が8号車でトップタイムを記録する場面もあったが、これが後の予選結果に結びつくことはなかった。予選は雲が立ちこめる空の下、12分間のセッションで行われた。インテルラゴスは全長4.309kmとWECカレンダー中で最も短い部類に入り、限られた時間内でクリアラップを取ることが難しい。7号車の小林可夢偉はピットで1分以上待機した後にアタックへ向かったが、渋滞やタイミングの問題から18番手にとどまった。一方、8号車を担当した平川は好パフォーマンスを発揮し、10番手タイムでハイパーポール進出を果たした。続く10分間のハイパーポールでは、終盤に記録したラップで一時9番手に浮上したが、最終ラップで他車にタイムを上回られ、10番手グリッドが確定した。決勝は6時間で争われ、日本時間では13日(日)午後11時30分にスタートが切られる予定となっている。小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):「昨年の結果が良かったため、大きな期待を持ってこのブラジルにきましたが、これまでのところ思うようにはいっていません。決勝では何かポジティブなものを得たいと考えています。8号車が10番手、我々7号車が18番手というのは、我々が望んでいた結果ではありませんが、これが現実です。決勝ではポジションを上げ、2台ともにポイントを獲得できればと思っています」平川亮(8号車 ドライバー):「ここブラジルでの我々のパフォーマンスやライバルの速さを考えると、ハイパーポールへの進出は我々にとって最大限の結果だったと思います。厳しいレースウィークで、決勝もチャレンジングなものになるでしょうが、10番手スタートは悪くありません。決勝では追い上げて、今季初の表彰台を目指して頑張ります」WEC 第5戦 サンパウロ6時間 公式予選結果(上位+TGR)1位 No.12 アレックス・リン/ノルマン・ナト/ウィル・スティーブンス キャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R 1:22.8292位 No.94 ロイック・デュバル/マルテ・ヤコブセン プジョー・トタルエナジーズ/プジョー 9X8 1:23.2083位 No.93 ポール・ディ・レスタ/ミケル・イェンセン プジョー・トタルエナジーズ/プジョー 9X8 1:23.2694位 No.5 ジュリアン・アンドラウアー/ミカエル・クリステンセン ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ポルシェ 963 1:23.2795位 No.15 ドリス・バンスール/ラファエル・マルチェッロ/ケビン・マグヌッセン BMW M TEAM WRT/BMW M Hybrid V8 1:23.39110位 No.8 ブレンドン・ハートレー/平川亮 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID 1:23.67318位 No.7 マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID 1:24.153WEC 第5戦 サンパウロ6時間 ハイパーポール結果1位 No.12 アレックス・リン/ノルマン・ナト/ウィル・スティーブンス キャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R 1:22.5702位 No.38 アール・バンバー/セバスチャン・ブルデー/ジェンソン・バトン キャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R 1:22.6703位 No.5 ジュリアン・アンドラウアー/ミカエル・クリステンセン ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ポルシェ 963 1:22.8344位 No.94 ロイック・デュバル/マルテ・ヤコブセン プジョー・トタルエナジーズ/プジョー 9X8 1:22.9485位 No.20 レネ・ラスト/ロビン・フラインス/シェルドン・ファン・デル・リンデ BMW M TEAM WRT/BMW M Hybrid V8 1:23.06210位 No.8 ブレンドン・ハートレー/平川亮 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID 1:23.496