FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦バーレーン6時間レースの幕が開き、トヨタ・レーシングはトヨタ自動車にとって1999年の世界ラリー選手権(WRC)以来となる待望の選手権タイトル獲得に向けて、力強いスタートを切った。木曜日に行われた2回の公式練習では、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID 8号車が1回目にトップタイムを記録、夕闇が迫る中で開始された2回目には2番手につけた。
トヨタ・レーシングは第5戦富士6時間レース、第6戦上海6時間レースと2戦続けて1-2フィニッシュを飾り、デビッドソンとブエミがドライバーズ選手権で2位に42点差をつけ、マニュファクチャラーズ選手権でも29点のリードを保ってバーレーンに乗り込んだ。 今回のレースでは、先週鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラでシリーズチャンピオンを獲得した中嶋一貴が、ツインリンクもてぎで行われるSUPER GT最終戦に出場するために欠席、代わって第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースで初めてTS040 HYBRIDのステアリングを握ったマイク・コンウェイが7号車のラインアップに加わった。コンウェイは2013年にバーレーン国際サーキットでLMP2のステアリングを握ってクラス優勝を飾っている。 今日の公式練習初日では、2台のTS040 HYBRIDは5.412kmのサーキットで最高の性能を絞り出せるように細心の注意を払ってセットアップを行った。公式練習第1回目は赤旗で一時中断されたが、5人のドライバーは全員がステアリングを握り、8号車が最速タイムを記録、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、コンウェイの3人が組んだ7号車は僅か0.058秒遅れで2位に付けた。公式練習第1回目で2台のTS040 HYBRIDの合計走行距離は351kmだった。 公式練習2回目は夕闇が迫る午後7時半から行われた。7号車はまずコンウェイが走り、39周を走破。8号車もデビッドソンが同様の走行距離を稼ぎ、セットアップとタイヤの状態を確認した。チェッカーが振り下ろされ、公式練習第1回目のセッションが終了した時点で、8号車は2番手、7号車は6番手のタイムを記録。公式練習第2回目の2台の合計周回数は86周。2回の公式練習の合計走行距離は816kmに及んだ。 公式練習第3回目は明日金曜日の午前11時10分(日本時間午後5時10分)から1時間、公式予選は午後5時35分(同午後11時35分)から25分間行われる。決勝レースのスタートは土曜日の午後3時(同午後9時)。6時間に及ぶ戦いの火蓋が切られる。 TS040 HYBRID 7号車:(アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)公式練習1回目: 2番手(1分45秒505) 37周公式練習2回目: 6番手(1分45秒895) 46周 アレックス・ブルツ: 我々のTS040 HYBRID 7号車は、特に問題なく走行プログラムを終えることが出来ました。タイヤを含め、セットアップで確認したかったいくつかの点についても、沢山のデータが取れました。これから予選と決勝に向け、より強いクルマとするために全てを一つにまとめなければなりません。リストアップされた仕事は全部できたので、今日のセッションから得られたデータに、エンジニアも満足してくれると思います。 ステファン・サラザン: 今のところは順調ですが、TS040 HYBRIDについては少しだけ改良すべきところもあります。全般に、ちょっとグリップが足りなかったので、それを何とかしたいところです。今日の目標は決勝に向けたセットアップだったので、まずは良しとしたいです。第2セッションではクルマは良くなりましたが、私自身はあまり距離を走ってはいないので、明日の走行が楽しみです。もっと頑張って、更に改良点を見つけられればと思っています。 マイク・コンウェイ: 今日は楽しかったです。2回目の公式練習走行では、ほぼフルスティント走ることが出来ました。スティントを通したタイヤの変化に慣れることや、事をうまく進めるためにどうすべきかを知るのはとても大事です。我々のTS040 HYBRID 7号車は新しいタイヤで上手く走れなかったのがちょっと残念ですが、明日はもっと良くなると思います。8号車が上位にいるのがその証拠です。 TS040 HYBRID 8号車:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)公式練習1回目: 1番手(1分45秒447) 28周公式練習2回目: 2番手(1分44秒233) 40周 アンソニー・デビッドソン: 再び、バーレーンでドライブすることが出来てとても嬉しい。いつもここでのレースは楽しんでいますが、今日は全体的にグリップが低かったので、やや挑戦が必要でした。明日もセットアップの最適化などいくつかやるべき作業が残っています。今シーズンでは珍しく、セバスチャンと私とで車両の感触が少し異なりました。非常にまれなことですが、妥協点を見出す必要があります。 セバスチャン・ブエミ: 通常通りの練習走行初日でした。戦いは激しさを増しており、タフな週末になるでしょう。我々は決勝レースを楽しみにしています。決勝レースが最も重要です。我々の目的は世界選手権タイトルを獲得することであり、そのための課題を確実にこなさなくてはなりません。決勝レースのために必要なデータを慎重に分析し、充分な準備が出来ると確信しています。今日は必要な作業をこなすことが出来たので、明日も作業を継続します。
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