トヨタは、ル・マン参戦マシン「TS030」をフランスのポール・リカールで発表した。トヨタ TS030は、レーシングハイブリッドシステムを搭載したLMP1スポーツカー。2012年はル・マン24時間を含めたFIA世界耐久選手権の数戦に参戦。5月に開催される5月に開催されるスパ・フランコルシャン6時間でレースデビューを果たす。
TS030 HYBRIDは、1990年代のル・マン24時間で表彰台フィニッシュを達成したTS010とTS020の名を引き継ぐモ デルで、TSはTOYOTA Sportの頭文字を取ったもの。トヨタは、ハイブリッド・システムを採用してのFIA世界耐久選手権出場を発表した世界初の自 動車メーカーとなる。これは、世界で3百万台以上のハイブリッド車を販売したトヨタならでは のパイオニア的アプローチといえる。トヨタがTHS-R (TOYOTA Hybrid System - Racing)と呼ぶTS030 HYBRIDのパワートレインは、最 高のパフォーマンスを発揮する設計で、最新の3.4リッターV8自然吸気に、 日清紡ホールディングスと開発したキャパシタ(蓄電器)を備えるハイブリッド・システムを採 用している。発表会には、レースドライバーを務めるアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴が参加し、赤と白にカラーリングされたTS030を披露した。ル・マン24時間の後は、富士スピードウェイで開催されるマウント・フジ6時間、最終戦に中国で予定されているラウンドに参戦する予定となっている。 関連:トヨタ TS030ハイブリッド (主要諸元表)
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