TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月22日(木)から25日(日)にかけてクロアチアの首都ザグレブを中心に開催される、FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「クロアチア・ラリー」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。WRC初開催となるターマック(舗装路)ラリーで総合優勝を目指す。
WRC初開催となった第2戦アークティック・ラリー・フィンランドが終了した時点で、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を堅持。ドライバー選手権では20才のロバンペラがWRC史上最年少記録でトップに立つなど、開幕2戦を順調に戦い終えた。また、オジエとエバンスは、首位ロバンペラと8ポイント差で、それぞれドライバー選手権3位と4位につけている。そしていよいよ、WRCは2ヶ月近いインターバルを経て東欧のクロアチアでシーズンが再開する。クロアチアでWRCが開催されるのは今回が初めてであり、雪道や未舗装路を走行しない純粋な「フルターマックラリー」は、2019年8月のラリー・ドイチェランド以来となる。クロアチア・ラリーのステージは、道幅が広く流れるような中高速コーナーが続くセクションや、狭くツイスティなコーナーが連続するテクニカルなセクションなどバリエーション豊かだ。また、路面はフラットでスムーズなところもあれば、舗装が古くなり荒れているところもある。そのため、選手もクルマも様々なコンディションに柔軟に対応しなくてはならない。クロアチア・ラリーの中心となるサービスパークは、首都ザグレブに置かれ、22日(木)朝のシェイクダウンが最初の走行となる。競技は翌23日(金)からスタート。ザグレブの南西エリアで4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する。24日(土)もザグレブの南西エリアが戦いの舞台となり、4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行。その合計距離は121.92kmと、今大会最長の1日となる。最終日の25日(日)は、ザグレブの北側で日中のサービスを挟むことなく2本のステージを各2回走行。最終ステージとなるSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは全部で20本、計300.32km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1279.87kmが予定されている。なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、今季WRC全戦に出場する勝田貴元は、連続で総合6位に入った開幕2戦に続き、今大会もヤリスWRCで参戦する。ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)WRC初開催のクロアチアは、とてもハイスピードなターマックラリーのようなので楽しみです。路面は変化にとんでおり、荒れて滑りやすい場所もありそうなので、ドライバーにとっては難しいチャレンジになるでしょう。最近のモンツァやモンテカルロの結果でも分かるように、ヤリスWRCはターマックラリーでとても強いですが、だからといってそれが当然のことだとは思っていませんし、成功するためには努力が必要です。クロアチアでは計6日間テストを行い、ラリーで走行するであろう道と、できるだけ似た道を走るようにしました。クルマについては既に深く理解していますし、セットアップを大きく進化させ続けるのは簡単ではないので、新しいピレリタイヤの性能を最大限に引き出すことに集中してテストに取り組みました。セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)クロアチアは新しいラリーですが、私としてはキャリアのこの段階に至ってなお、新しい発見をできることにワクワクしています。今回のクロアチアのような完全なターマックラリーに出場するのは久しぶりですが、ターマックでのヤリスWRCの走りは素晴らしいので、きっと楽しめるはずです。これまで見てきたところ、かなり難しい道が多いように思いますし、狭くてダーティな道もありそうなので、色々なことが起きるでしょう。今シーズンはタイヤが新しくなったため、イベント前のテストがとても重要でしたし、スリックタイヤでドライのターマックを走る最初の機会でした。何度も走ってあらゆるタイヤの組み合わせを試し、ラリー中にベストな選択ができるように準備を進めました。エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)クロアチアは新しい大会なので、どうなるのか予想がつきません。ステージの映像を見ることによって、可能な限り多くのことを学ぶことができましたが、それでも実際にレッキ(ステージの下見走行)に参加し、自分の目でルートを見ることにはかないません。ステージは道幅が広い高速なセクションと、狭くて凹凸のあるセクションが混在していて、イン側の道路外にタイヤを落としてショートカットするようなコーナーも多くありそうなので、様々な路面や異なる特徴のステージに上手く対処する必要があります。このクルマと新しいピレリタイヤでドライコンディションのターマックを走る経験はこれまであまりなかったので、テストでは色々なセッティングを試しましたが、走り始めてすぐに良いフィーリングを得ることができました。カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)良い形でシーズンをスタートできて非常に満足していますし、この調子を保ち続けたいと思っています。ドライバー選手権をリードしてはいますが、プレッシャーは少しも感じていません。まだ2戦しか終えていませんし、この先長いシーズンが待っています。もちろん、現時点でこの位置につけているのは素晴らしいことですが、この先も戦い続けるためには努力しなければなりません。これまでターマックラリーであっても、モンツァやモンテカルロのように雪道も走るラリーにしか出たことがなかったので、今回クロアチアで初めて純粋なターマックラリーにヤリスWRCで出場できることになり楽しみです。テストの時のような、ドライ路面での戦いになることを期待しています。ステージはとても良さそうですが、もし雨が降ったら、多くの泥が道に流れ出て厄介なことになるでしょう。
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