トヨタF1チームは、F1マレーシアGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが2番手、ティモ・グロックが5番手だった。3番手のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、4番手のルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)がペナルティで降格のため、ティモ・グロックは3番グリッドに浮上。トヨタは明日の決勝を2番・3番グリッドという好位置からスタートする。
ヤルノ・トゥルーリ (2番手)「チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれた。トラフィックに巻き込まれることなく、クルマの調子も良かったので、今日は本当に我々にとって非常に上手くいった。今はクルマの力強さが感じられるが、昨日のフリー走行はとても難しかったので、実際のところ2番手に入れる自信はなかった。エンジニアと一緒にデータを分析して、セットアップを改善するために一生懸命作業をしたおかげで、予選の結果を出すことができた。ほんの少しの差でポール・ポジションを獲得できなかったのは、ある意味残念だけれど、それだけ接戦となっているということだ。昨年に比べて、今シーズンの我々はもっと競争力があるし、トップ6ではなく、トップ3の争いに加わっている。明日の決勝では、良いレースができることを望んでいるし、出来る限りの力を出して戦うよ。」ティモ・グロック (5番手)「全体的に見て、予選は上手くいったし、3番手からのスタートには満足している。しかし、予選第3セッションの最終走行は、重い燃料状態でのクルマの感覚に慣れるために四苦八苦していたから、少し不満が残っている。それはつまり、クルマの性能を100%出し切れなかったということだ。予選第2セッションは軽い燃料状態だったが、最初の走行でいくつかのミスをしてしまった。しかしその後、2周目では完全に良い走りができたので、タイムには満足している。最終的に、2台揃ってトップ3に入れたので、チーム全体にとって喜ばしい結果となった。明日のレースは油断ならないし、ヤルノと私はお互いにプッシュしていくつもりだが、天候が重大な要因となってくるだろうから気をつけないとならない。」パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー)「最終目標がポール・ポジションだったとしても、今日の結果は非常に喜ばしいものだ。昨日のフリー走行は良くも悪くもない状態で、クルマのバランスとグリップには完全には満足していなかったが、昨夜のうちに良い対処ができ、最終的に非常に良い結果を出すことができた。メルボルンではタイヤの影響が大きかったが、ブリヂストンの協力で、今週の予選と決勝ともにうまくやっていけると思う。全体として、現在まで良い週末となっているので、明日の決勝は前向きに捉えている。」新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)「ヤルノ、ティモで2,3番グリッド獲得につながる予選結果は、改めて車の速さを示すことができ、満足している。非常に暑い時間帯に行われたフリー走行3では、路面温度が40℃にも達し、グリップを確保するのが難しかった。しかし、予選に向け最後のメカニカルなセットアップを詰めることができ、予選での好結果につながった。予選では、突然のスコールの可能性も考慮したフレキシブルな戦い方で2台揃って最終予選に進出。しかも、最終予選ではもう少しでポールポジション獲得というところまでくる事ができた。明日は雨も予想されるが、雨に対する準備も十分にしてきた。2人のドライバーの意気込みも高く、チーム一体となって、優勝を目指して、悔いの無い良いレースをしたい。」