トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとダニール・クビアトは、二人ともF1シンガポールGPが開催されるマリーナ・ベイ・サーキットとマシンの相性に自信を持っている。前戦F1イタリアGPでは、ピエール・ガスリーが接触事故の影響を受けるという不運もあり、ポイント圏外の11位でフィニッシュ。ダニール・クビアトはポイントを獲得できるポジションでレースを進めていたが、ピットストップ直後にオイル漏れが発生してリタイアを強いられる不運な週末となった。
しかし、両ドライバーともモンツァでのマシンの感触はポジティブに捉えており、これまでトロロッソ・ホンダと相性の良かったシンガポールでは好成績を残せることを期待していると語る。ピエール・ガスリーは「最終結果は僕たちが望んでいたものではなかったけど、全体的にモンツァの週末をいくつかポジティブなことがあった。僕たちは金曜日に強さがあったし、僕たちのパフォーマンスレベルは期待していたよりも良かったといっても過言ではない。日曜日にも良いレースペースがあった。それについては満足しているし、シンガポールは過去2戦を戦ったレーストラックとは完全に異なるけど、ポジティブなマインドで挑むことができる」とコメント。「モナコと共通部分が多いけど、ストレートが多いストリートサーキットに向けて、僕たちはクルマを最大限のダウンフォース構成に戻している。トロロッソはシンガポールで良い結果を残している。去年は複雑な週末だったのを覚えているけどね。今年はチームとの3回目のレースになる。すでにモンツァでクルマをより快適に感じることができていたし、エンジニアとの仕事についても前進を果たせた。すべてが良くなっているし、正しい場所に収まっているように感じている。このダイナミックな動きを続けて、今週末に良い結果をもたらせることを願っている」「シンガポールで誰もが話す2つのトピックは、暑さとナイトレースだ。かなり厳しいコンディションが間違いなくレースをエキサイティングなものにしている。この何週間は発汗に慣れるためにTシャツやスウェットを何枚も重ね着して、暑いコンディションにド萎えてトレーニングを調整してきた。サウナでも多くの時間を過ごした。乾いた暑さのサウナとスチームのハンマーム(公衆浴場)で過ごして身体は暑さに適応している。そういった意味ではシンガポールに着いたときのためにできる限りの準備はできている。シーズンで最も長くタフなレースでもあるので、そこは不可欠だね」「ラップはコーナーの負荷が大きく、非常に高いペースで走るので、息つく暇もない。でも、僕はそれを気に入っている。リズムに乗らなければならない非常にテクニカルでツイスティなサーキットが大好きだ。レースは極限のコンディションで2時間集中し続ける必要がある。おそらくシーズンで最も難しいレースだけど、最もエキサイティグなレースでもある」ダニール・クビアトは「モンツァではマシンを停車しなければならなくなるまでは堅実なレースができていた」とコメント。「先週末の僕たちのパフォーマンスは良い仕事をしていることを示したが、テクニカルトラブルが発生することもある。僕たちはマシンをストップさせなければならなかったし、大量ポイントを獲得できたと思うので残念だったけど、今はシンガポールでそれを取り戻したいと思っている」「過去にシンガポールでは6位と9位でフィニッシュしている。次々と続く多くのコーナーがあって、非常に長くてバンピーな路面が特徴的なユニークな会場だ。大きなチャレンジだ。とても長く、暑くて湿気が高いコンディションであるため、多くの観点からシーズンで最も過酷なレースのひとつだ。そこがドライバーにとって非常に興味深くエキサイティングなレースである理由だ」「ストリートサーキットであるため、常にアドレナリンが増加するし、夜間の投光照明の下での運転は興奮度が増して、非常にクールなイベントになる。僕たちの誰もが夜に働くことについて話をするけど、正直なところ、対処するのは非常に簡単だ。プログラムに従っていればいいからね。午前4~5時くらいにベットに入るのは珍しいことだけど、唯一の本当に奇妙なことは時差ぼけがないことだ。僕たちは長年そこに行っていることで慣れている」「最近のレースで僕たちは良いペースを示している。たとえば、スパやモンツァとは非常に異なるトラックではあるけど、シンガポールで同じことをしていくつもりだ。僕たちは過去にストリートサーキットを得意としてきたけど、今年はモナコで競争力があったし、ポイントを獲得できるようにすべてを仕上げていくつもりだ」