トロロッソ・ホンダは、F1バルセロナ・インシーズンテスト1日目にショーン・ゲラエルが50周を走行し、12番手タイムでセッションを終えた。ホンダF1は、今回の2日間のテストで今後のパワーユニットのアップデートにむけた新しいアイデアを試すことを目標に掲げている。午前中は順調なスタートを切ったが、セッションの終盤にラジエーターの不具合から大きなオイル漏れがあり、パワーユニットへのダメージの可能性があったため、ホンダF1は交換を開始。
しかし、パワーユニット交換の作業には3時間以上にかかり、最終的にショーン・ゲラエルがコースに復帰したのは残り20分。午後はわずか5周の走行に留まり、計画していたパフォーマンス走行もできないままセッションは終了。初日に予定していたプログラムを完了できなかったことで、2日目については計画を変更し、トロロッソ側とホンダF1側でどのプログラムを優先するべきかを進めなければならない状況となってしまった。ショーン・ゲラエル「いいスタッフといいマシンが揃ったトロロッソでまた走ることができてよかったです。STR13は去年のマシンよりも凄くグリップがありました。トラブルが起こったのは少し残念でしたが、多くの貴重なデータを得ることができました。あまり周回できなかったのは悔しいですが、これもレースですし、明日はもっと有意義なテストになるはずです」本橋正充 (ホンダF1 副テクニカルディレクター)「今回の2日間のテストにおける我々の目的は、今後に向けてパワーユニット関連のいくつかの新しいアイデアを試すことです。ただ、残念ながら今日は午前中の最後にシャシー側で発生した問題の影響により、パワーユニットの一部がダメージを受けた可能性があったため、パワーユニット交換を決断しました。そのため、午後はほとんど走行が出来ない形になりました。それでも50周の走行は重ねられましたし、ゲラエル選手をトラックに戻すために素晴らしいスピードで作業を完了させたトロロッソ、ホンダ双方のメカニックはいい仕事をしてくれました。今日の走行から得られたデータを活かしつつ、明日のセッションで少しでもプログラムの遅れを取り戻せるよう、チームと一緒に夜を徹した作業を続けます」ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフレースエンジニア)「今回のテストにはかなり多くのプログラムを詰め込む形で臨んでいます。さらに前進するためにマシンに対する理解を深めるためのプログラムや、新しいパーツの確認を行なう予定です。テストドライバーとしてまたショーン・ゲラエルを迎えられて嬉しく思っています。午前中はいいスタートを切り、空力やタイヤへの理解を深めるためのプログラム、セッティングのテストなどを行ないました。しかし、午前のセッションの終盤にラジエーターの不具合から大きなオイル漏れが起こりました。その影響によりパワーユニットへのダメージの可能性があったためパワーユニットを交換することにしました。マシン復旧のためにメカニックは一生懸命作業してくれました。午後に最大限にプッシュした走行を行なう予定だったのですが、それは適いませんでした。ゲラエル選手は午後のセッションの終盤で20分だけ走ることができましたが、些細なトラブルの解決のために半日を費やし、やりたかったプログラムをこなせなかったのは残念です。明日どのプログラムを優先して行なうべきか、今晩プランを練り直さなければなりません」関連:F1バルセロナテスト 1日目:マックス・フェルスタッペンがトップタイム
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