トロロッソ・ホンダの両ドライバーは、今週末のF1アゼルバイジャンGPで好成績を残す鍵を握るのは、バクー市街地コースのロングストレートと決勝日に予報されている“風”への対応だと口を揃える。第2戦バーレーンGPでは、ピエール・ガスリーがQ3進出と4位入賞というパフォーマンスを発揮したトロロッソ・ホンダだが、翌週の中国GPでは低迷。主に強風のなかでのSTR13の挙動がパフォーマンスに影響を与えたと考えられている。
F1中国GPでのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスについてブレンドン・ハートレーは「風は大きな要因だった」とバクーでコメント。「もちろん、それは全員にとって同じことだし、単なる言い訳に聞こえるかもしれない。でも、僕たちのデータでは本来よりも大きな影響を受けていたことが確認できた」今週末のバクーは強い風が吹くことが予想されており、特に決勝日の日曜には風速45km/hと予報されている。チームメイトのピエール・ガスリーも風が問題になるであることは認識している。ピエール・ガスリーは「日曜日にはかなり強い風が吹くと予想されている。僕たちのクルマには好ましいことではない。風はクルマの挙動と空力にかなり大きな影響を及ぼす」と述べ、トロロッソは風以外にもいくつか問題点を特定したと語る。「週末のあと、僕たちには全てを分析するための時間が必要だったし、今はそれを理解している。些細なことだけど、最終的にクルマのバランスとポテンシャルに大きな影響を及ぼしていたものがいくつかあった」上海ではトロロッソ STR13は、特にロングコーナーとターン3とターン13のトラクションに問題を抱えていた。ピエール・ガスリーは「現時点で僕たちはライバルよりもそのようなコーナーで問題を抱えていることはわかっている」と語る。だが、バクー市街地コースのレイアウトはトロロッソ・ホンダ STR13に適しているかもしれない。ロングストレートはホンダのF1エンジにとってチャレンジングではるが、コーナーはタイトなものが多い。「ここのコーナーは大部分がバーレーンのようにほぼ直角だし、通常のサーキットよりも穏やかなクルマが必要だ」とピエール・ガスリーはコメント。2キロのストレートは僕にたちにとって理想的ではないし、もう少しパフォーマンスを見つけられることを願っている。僕たちはまだトップスピードが不足している。パワーと空気抵抗にようものだし、基本的に僕たちはメインのライバルよりもストレートで少し遅い」ブレンドン・ハートレーは「ここまでエンジンはとても競争力があるし、中国での直線スピードをエンジンだけのせいにするのは不公平だ。バクーでは空力効率が重要になるだろう。このロングストレートではそこが鍵だ」とストレートの問題はエンジンのせいだけはないと強調する。また、レースパフォーマンスにおいてはセットアップも非常に重要になる。中国ではトロロッソ・ホンダは金曜日から土曜日の間のセットアップで失敗を犯している。「間違った方向に進めてしまったのは明らかだ」とピエール・ガスリーは振り返る「コンディションも変化していたし、ほぼ全てを間違った方向に進めてしまった。フリー走行3回目の後には元に戻るための十分な時間はなかった」だが、チームはすでに教訓を学んだとピエール・ガスリーは語る。「今後、2回目のプラクティスの後にクルマのセットアップを大きく変えることはしないだろう」予選に関して、これまでトロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーがバーレーンで1度Q3に進出しただが、ブレンドン・ハートレーは予選について特に楽観的に捉えている。「バーレーンのようにうまくいかない理由はない」とブレンドン・ハートレーはコメント。「このサーキットのスタイルは中国よりもバーレーンに近い。より短いストップ&ゴーの区間があるし、トロロッソは去年ここで競争力があった。なので、僕たちの目標はQ3に進出することだ」だが、ピエール・ガスリーは予選での見通しについて慎重だ。「彼は今週末にとても自信を持っているみたいだね。彼がそうなのは嬉しいよ」「客観的でなければならない。僕たちはまだ3レースしかしていない。メルボルンでは競争力に欠けていたし、Q3のペースはなかったけど、バーレーンでは競争力があったし、中国ではまた低迷した。なので、何かを予測するのは難しい」「とにかくクリーンな週末を過ごして、ルノー、ハース、フォース・インディアとミッドフィールドで戦いたい。でも、僕たちにQ3のペースがあるかどうかは言えない。理論的に他のコースほど僕たちにとって簡単ではない」関連:2018 F1アゼルバイジャンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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