トロロッソ・ホンダは、2018年F1マシン『STR13』がクラッシュテストに合格したことを明らかにした。スクーデリア・トロ・ロッソは2018年シーズンにルノーからホンダのF1パワーユニットに切り替える。だが、決定がシーズン後半までもつれ込んだため、すでにルノーのF1パワーユニットを想定して設計を開始していたマシンをホンダ用に変更することを強いられた。
トロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めるジームス・キーは「(ホンダのパワーユニットを)同じスペースにはめ込むことはできない。それに適応するためいはかなりのレイアウト作業が必要だ」とコメント。「我々は可能な限りベストな方法でクルマを適応させた。その結果、シャシーデザイン、ギアボックスの動作方法などでまったく異なるアプローチをとることになった」トロ・ロッソは、ギアボックスのケーシングをチーム内で設計しており、デザインは前年モデルよりも短い新しいものとなっていると語る。「今年のもと比較して、ホンダのエンジンのためのレイアウトとサイズは異なる。コンセプトは同じだと思うが、アーキテクチャは異なる」とジョームス・キーはコメント。「インターナルのいくつかは引き継がれ、一部は変更され、一部はSTRボックス専用となっている。それ以外は我々が走らせてきたものにかなり近い」また、リアエンドに関してもレッドブル・レーシングと同じものを使用する予定だったが、ホンダにパワーユニットを切り替えたことで、変更することになった。トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは「我々は2018年にむけてまったく異なる計画を立てていた。レッドブル・レーシング、もしくはレッドブル・テクノロジーの完全なリアエンドを使用したいと思っていた」とコメント。「だが、我々は異なるエンジンのため、もはやそうではない。我々は成功するためにこのプロジェクトに人材を迎え入れる必要がある。だが、それは正常なプロセスだ」トロ・ロッソは16日(火)、2018年F1マシン『STR13』がFIAのクラッシュテストに合格したことを報告。ファクトリーでお祝いしている模様をTwitterで公開した。「我々はFIAのクラッシュテストに合格した。つまり、我々はレースをする準備が整ったということだ!」FIA(国際自動車連盟)が公表した2018年のF1世界選手権の暫定エントリーリストによると、2018年にトロ・ロッソは親会社のレッドブルの名前を掲げ「レッドブル・トロロッソ・ホンダ(RED BULL TORO ROSSO HONDA)」のチーム名で参戦するとされている。We've passed the @fia crash tests, meaning we're ready for racing! Boom!Full steam ahead for #F1 2018pic.twitter.com/43j1F3nLnK— Toro Rosso (@ToroRossoSpy) 2018年1月16日