トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、ダニール・クビアトは自分自身に“非必要なプレッシャー”をかけており、スタートであまりにリスクを冒していたと述べた。2016年にレッドブルのドライバーを務めていたダニール・クビアトは、オープニングラップでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と2度の接触事故を起こすなど精彩を欠き、マックス・フェルスタッペンと入れ替わる形でトロ・ロッソに降格させられた。
ダニール・クビアトは2017年にも主にオープニングラップで事故を起こしている。オーストリアGPではターン1でフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペンを巻き込んだ事故を起こし、イギリスGPではチームメイトのカルロス・サンツと接触している。「彼はレース序盤でアグレッシブすぎるときがあった」とフランツ・トストはF1公式サイトのインタビューで語った。「1コーナーは彼の弱点だった。彼は最初の100mにあまりに多くのことを望んでいた」「自分に不必要なプレッシャーを賭けていた。それは決してうまくいかなかった」その後、ダニール・クビアトはチームメイトのカルロス・サインツに匹敵することができず、トロ・ロッソは、F1アメリカGP後にダニール・クビアトを解雇。ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーを起用し、クビアトはレッドブルのプログラムからも外されることになった。現在、ダニール・クビアトは2018年のF1ドライバー候補に名を連ねているが、決して最有力候補だとはみなされていない。ダニール・クビアトを解雇したフランツ・トストだが、クビアトにはF1で“また別のチャンス”を得られるはずだと語る。「今でもダニールは非常に高い天性のスピードを持っていると確信している」とフランツ・トストはコメント。「彼はダニエル・リカルド(レッドブル)より速いときさえあった。だが、去年と今年は彼のなかにあるポテンシャルを示すことができなかった」「彼は多くのインシデントを起こしたが、彼をかばえば、彼は多くの多くの信頼性問題に見舞われ、自信を築き上げることができなかった」「あまりに多くのインシデントの犠牲になったことで、彼が示すことができたであろうパフォーマンスを殺していた」「短い休みをとって、もう一度、仕切り直せば、ダニールはまた別のチームで通常のパフォーマンスを取り戻せると思う」トロ・ロッソは、最終戦でコンストラクターズ選手権6位をルノーに奪われた。フランツ・トストは二人のドライバーを変えることは“飲み込むのが難しかった”と認める。「成功するためには一定の割合で安定していることが重要であることを他のチームから学んだ」「シーズン中に二人のドライバーを変更するのは飲み込みがたいことであり、チームのパフォーマンスに大きな影響を与えた」