スクーデリア・トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、F1ブラジルGPでルノーと繰り広げた舌戦について説明。ルノーの批判に対してチームを守らなければならないと感じたと述べた。F1ブラジルGPの週末、ルノーのシリル・アビテブールは、トロ・ロッソの発生している信頼性トラブルはチームのパワーユニットの使い方に問題があることを示唆。
「我々はトロ・ロッソのマシンでの我々のエンジンの動作について少し懸念を抱いている。このスポーツでは決して偶然はない」とシリル・アビテブールは述べた。この発言に対して、トロ・ロッソはプレスリリースを発行して反論。コンストラクターズ選手権6位のトロ・ロッソを追うルノーの陰謀説を示唆した。このプレスリリースはルノーを激怒され、パワーユニット供給停止を示唆。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが急遽プレスリリースを発行し、トロ・ロッソはルノーから同等の扱いを受けていると述べて、事態の収拾に介入するという動きに発展した。「何か言わなければならないという気持ちがあった」とフランツ・トストは Autosport にコメント。「チームが批判され、それが100%正しいことではないと感じたら、我々は声明を出さなければならない。それが我々がやったことだ。それが正しいことだったかそうかはまた別の問題だ」「我々はただ自分たちの見解を明確にしただけだ」F1ブラジルGPでは、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが10位入賞を果たして1ポイントを獲得したことが、トロ・ロッソはまだルノーに4ポイント差、ハースに6ポイント差をつけて6位を保持している。フランツ・トストは、コンストラクターズ6位と8位では賞金名で650万ドル(約7億3370万円)の違いがあるとし、3チームにとってF1アブダビGPは重要なレースになると述べた。「非常にストレスが多い。トロ・ロッソとして、出来る限り多くの信頼性のあるパーツを準備し、最高の方法で準備していくつもりだ」とフランツ・トストはコメント。「我々のパワーユニットサプライヤーに関しては、我々がコントロールできることではない。そこは彼らの方向性だ」レッドブルのヘルムート・マルコは、レッドブルの両チームに多発している問題にフラストレーションを抱えていると語る。「もちろん、満足はしていない。彼らはまだ問題を解決していないし、パーツも使い果たされている。同じような状況が起こるかもしれない」「残念ながら、トロ・ロッソは他チームよりも多くの影響を受けたし、それが感情が高ぶった理由だ」「我々はそれについて話し合い、声明を出した。すべて問題ないことだ」「我々はルノーと6位をかけて接戦を演じているが、我々はまだ前にいる」ヘルムート・マルコは、F1ブラジルGPでマックス・フェルスタッペンのマシンに信頼性の懸念があったとし、土曜日には高いマイレージのMGU-Hに交換したが、レッドブルはアブダビでペナルティを避けられることを望んでいると述べた。F1ブラジルGPではマックス・フェルスタッペンが5位、ダニエル・リカルドが6位でフィニッシュしているが、ヘルムート・マルコは「マックスに懸念があったので、MGU-Hの温度と回転するを見ていた」とコメント。「だが、5基目のルノーのエンジンは完走した。少なくとも全てのエンジンは大丈夫だったが、アブダビでペナルティを受けずにスタートできるかどうかはまだ明確ではない」