マクラーレンは、トロ・ロッソが2018年にホンダのF1エンジンを搭載した場合にギアボックスを供給できるかどうかについてレッドブルから打診されていることが明らかになった。トロ・ロッソとホンダは、非公式で2018年のF1エンジン契約について交渉を行ってきたが、夏休み中に交渉は決裂したと報じられている。
マクラーレンは、ホンダが追加でカスタマーチームにエンジンを供給することに対して拒否権を持っているが、すでに破綻となったものの、ザウバーへの供給を承認していた。トロ・ロッソとホンダの契約について質問されたマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、交渉について“公式”なコメントをするつもりはないが、レッドブルからギアボックス供給について打診があったことを明かした。「我々はザウバーとの契約を祝福していたし、正式な打診があり、ギアボックスに取り組み始めていた」とザク・ブラウンはコメント。「ホンダとトロ・ロッソとの交渉に関して、我々が行った会話について明らかにするのは適切ではないと思う。私が言いたいのは、我々はホンダがトロ・ロッソと関係を持つことを非常に支持しているということだ」「クリスチャン(ホーナー)から、要求した場合、我々がギアボックスを手助けする立場にあるかどうかという打診はあった」ザク・ブラウンは、F1ベルギーGPの金曜記者会見に、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介、トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストと並んで出席した。長谷川祐介は、トロ・ロッソとの交渉について、ホンダは“公式な議論はしていないので、マクラーレンにトロ・ロッソと議論を開始することは求めてはいない”と語った。また、トロ・ロッソはルノーのエンジンを継続するのかと質問されたフランツ・トストは“ホンダとトロ・ロッソとの間で公式な交渉はなされていない”という点を強調した。