トロ・ロッソのチーム代表であるフランツ・トストが、2008年シーズンを振り返った。トロ・ロッソは、2008年シーズンで最も大躍進を遂げたチームだ。シーズン序盤は、昨年モデルのマシンで苦しい戦いとなったが、モナコGPで新車STR3を導入してからは、パフォーマンスが大きく改善。モンツァではベッテルがチームに初優勝をもたらすなど、チームはコンストラクターズで39ポイントを獲得し、親チームのレッドブルを上回る6位でシーズンを終えた。
フランツ・トスト「スクーデリア・トロロッソの2008年シーズンの流れは全体的にポジティブだった。経験の少ない若手のベッテルと、全くF1の経験がないブルデーのふたりで我々はシーズンをスタートした。クルマも、前年度のものをアップデートしたものだった。開幕戦でブルデーがポイントを獲得したのを除けば、シーズン前半は難しく残念な結果ばかりだった。しかし、チームの全員の努力のおかげでモナコで新しいSTR3を導入することができ、ベッテルが5位完走を果たして今年初めてのポイントを獲得した」「ヨーロッパGP以降は上り調子が続き、シンガポールのブルデーを除けば全予選で二人揃ってQ3に進出している。もちろん、ハイライトはモンツァでのポールポジションとレース優勝だ。このチームの成長ぶりは喜ばしいことだと思う」「しかし、今重要なのは2009年シーズンだ。我々にとっては新しいシーズンがすでにスタートしている。テクニカル・ルールも新しくなり、ドライバー・ラインナップも変わったので、今年の冬は忙しくなるだろう。我々は今年の終盤の勢いをキープして戦い続ける決意だ」