アロー・マクラーレンは、今週末のインディカー・グランプリ・オブ・ロングビーチで、負傷したデビッド・マルカスの代わりにテオ・プルシェールがドライブすると発表した。マルカスがオフシーズン中のマウンテンバイク事故による左手首の負傷と手術から回復を続けおり、プルシェールはシボレー6号車のステアリングを握ってインディカーデビューを果たす。
プルシェールは、フランスに本拠地を置くARTグランプリで2勝と10回の表彰台を獲得し、2023年のF2チャンピオンに輝いた経歴を持つ。また、わずか16歳でF3に移籍し、F3とF2の両方でレースに勝った最年少ドライバーとしても知られている。現在はザウバーF1チームでテスト兼リザーブドライバーを務めるほか、今年はスーパーフォーミュラにも参戦している。マルカスは手首の手術のため欠場中で、カラム・アイロットは世界耐久選手権のため6号車でレースを続けることができないため、アロー・マクラーレンはプルシェールを起用した。「NTTインディカー・シリーズのような伝説的なモータースポーツ・シリーズで、このような伝説的なチームとドライブできるなんて、素晴らしい機会だ」とプルシェールは語った。「小さい頃からインディカーを見てきたし、レースは信じられないほど素晴らしい。チームから連絡をもらったときはとてもうれしかった」「ザク(ブラウン/マクラーレンCEO)、ギャビン(ウォード/チーム代表)、トニー(カナーン/スポーツ・ディレクター)がこのチャンスを与えてくれたこと、そしてザウバーF1チームがロングビーチのコースに出ることを許可してくれたことに感謝している」「デビッドが回復を続けているときにこのような機会が訪れたことも申し訳なく思う。簡単な仕事ではないけど、準備はできている」アロー・マクラーレンはマルーカスの回復スケジュールを評価し続けており、当初の予定であった6週間を超えたが、チームは次の週末、4月26~28日にバーバー・モータースポーツ・パークで開催されるレースで誰がドライブするかについては明言を避けている。「デビッドの回復が当初の予想より長くなってしまったのは残念だ」とウォードは語った。「彼はチーム・トレーナーと緊密に連携して、現時点で可能なリハビリや筋力トレーニングに取り組んでいる。その間にチームは、彼の負傷以来の変化を通して協力し合い、素晴らしい仕事をしてくれている」「今シーズンのNTTインディカー・シリーズのパドックでは、テオは予想外のドライバーかもしれないが、ロングビーチのコースで彼がどんな走りを見せるか楽しみだし、それを実現するために我々と協力してくれたザウバーに感謝している。彼は特にその若さの割に強力な経歴を持っており、我々と協力して今週末に彼のドライビングをテストすることを熱望している」