エイドリアン・スーティルが、F1日本GPでのジュール・ビアンキの目撃談を語った。ジュール・ビアンキは、44周目にクレーン車両にクラッシュして、意識不明の状態で病院に搬送された。この不運な事故は、1周前のエイドリアン・スーティルのクラッシュに連鎖して起こった。
エイドリアン・スーティルは、ダンロップコーナー出口でクラッシュ。レースはイエローフラッグが提示され、スーティルのマシンを撤去するためにクレーン車両が導入された。しかし、ジュール・ビアンキは同じ場所でコントロールを乱し、クレーン車両に突っ込んだ。FIAは、ジュール・ビアンキが意識不明の状態で救急車で病院に搬送されたことを発表している。事故を目撃したエイドリアン・スーテュルは、ジュール・ビアンキがクレーンの側面に突っ込んだと述べた。「僕のマシンを撤去するために車両が出ていて、それときに起こった」とエイドリアン・スーティルはコメント。「雨がどんどん酷くなって、僕はあのコーナーでアクアプレーニングを起こした。1周後、イエローフラッグが振られている時にジュールがここに差し掛かり、同じスピンをした。僕と似たようなクラッシュだったが、結果は少し違うものになった」エイドリアン・スーティルは、危険なコーナーでのスピンだったにもかかわらず、セーフティカーすら導入されなかった理由が分からないと強調し、レースを止めるまでに時間を要したことも解せないと語った。「あのコーナーがかなりトリッキーだということはみんあが知っている。それを考えれば、日が暮れてきて、雨が強まっているときに事故が起きたのだから、セーフティカーを考えるのが当然だと思う。今日はトリッキーなコンディションだったし、正しいタイミングで適切な判断を下すのも簡単ではなかった」 「レース序盤はセーフティカーの後ろでそれなりにうまくやれたと思う。視界は問題なかったし、路面も大丈夫だったけど、ちょっと暗くなるのが早かったし、もしかしたらもう少し早くにレースをストップさせるべきだったのかもしれない」豪雨の予報があったものの、エイドリアン・スーティルは、予定時刻にレースを開始することにドライバーが納得しているかどうか聞かれることはなかったと明かしている。 レースが午前中に行われる可能性はあったかと質問されたエイドリアン・スーティルは「うん、もちろん。話し合われていたはずだ。僕たちの意見は聞かれていない。一日を通してさらにウェットになることは明白だったし、レースを早めることはわりと容易な判断だったのかもしれない。でも、さっきも言ったように、それは僕が決めることではい」と述べた。関連:ジュール・ビアンキ、クラッシュで意識不明の重体