2週間後に2017年シーズン開幕を控えたこの週末、シーズン前最後となる公式テストが富士スピードウェイで行われた。4月間近とは思えない予想外の寒さに見舞われながらも終始ドライコンディションとなった初日、前週の岡山国際サーキットで好発進したLEXUS勢は大きなトラブルもなく好調を維持し、au TOM'S LC500 36号車(ジェームス・ロシター/伊藤 大輔)が総合トップタイムをマーク。以下5位までをLEXUS勢が占めた。
2日目が雪になる可能性もあることから、初日は急遽各セッションの時間が延長。午前10時からのセッション1は、当初の2時間から2時間20分に。翌日ドライコンディションで走ることができない可能性もあるため、各車は開始から積極的に走行するが、その中で序盤から際立つ好調ぶりを見せたのが前週の岡山でもリザルト上位を独占したLEXUS勢だった。開始10分過ぎには36号車のロシターが初の1分29秒台に入れると、DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車(ヘイキ・コバライネン/平手 晃平)のコバライネンも僅差で続く。開始から20分過ぎたあたりで、1回目の赤旗中断となった。再開後は先週の公式テスト岡山で総合トップのKeePer TOM'S LC500 37号車(平川 亮/ニック・キャシディ)も29秒台に入れてくるなど、徐々に上位をLEXUS勢が席巻しはじめた。唯一28秒台に入れたWAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ)が、最終的にこのセッションのトップを獲得。トップ5もLEXUS勢がそのまま最後までキープした。午前中のトップタイムをマークしたカルダレッリは「岡山でもポテンシャルはあったが、クリアラップに恵まれなかった。今回も決してクリアなラップではなかったが、クルマのバランスが良かったおかげで速いタイムを出すことができた。もう少しリアのセッティングを詰めることができれば、さらに良くなるだろう。午後はロングランでレースに向けた良いセッティングを見つけたい」と、順調に仕上がっている旨のコメントを残している。午後2時からの2回目のセッションは、当初の予定から40分延長され2時間50分に。午前と変わらない曇り空と低い気温の中、各車はテストメニューをこなした。このセッションもやはり、主役はLEXUS勢だった。全体的にロングランが中心だったことで序盤はそれほど劇的なラップタイムが出ることはなかったが、その中でトップタイムを争ったのが午前中トップの6号車とZENT CERUMO LC500 38号車(立川 祐路/石浦 宏明)で、開始から10分後にはいずれも1分29秒台をマーク。ロングランペースも安定していた。そして開始30分後に午前中は10位に留まったWedsSport ADVAN LC500 19号車(関口 雄飛/山下 健太)が午前のベストタイムをコンマ6秒削る1分29秒363をマーク。なお今回の公式テスト富士では、国本 雄資に代わりTDPドライバーの山下が19号車をドライブしている。セッションが折り返しを過ぎてしばらくは上位のベストタイム更新は落ち着いていたが、1時間20分後にその均衡を破ったのもやはりLEXUS勢だった。36号車のロシターが1分28秒750でトップタイムを更新。このロシターのタイムは終盤の占有走行でも誰にも破られず、36号車が初日の総合トップとなった。今回、中嶋 一貴に代わって36号車をドライブしている伊藤は「気温が低くタイヤがなかなか温まらない難しさはあったが、基本的なパフォーマンスは良かった。その中でも第2戦に向けての有益なデータが収集できたと思う。ライバル勢もこのまま黙っていないと思うが、開発段階から仕上がりが良かったLEXUS LC500はその後も好調が保てているので開幕2戦でぜひスタートダッシュを決めたい」と、自身がスポット参戦する第2戦に向けても好感触を持ったようだ。 なおGT300クラスではJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車(中山 雄一/坪井 翔)が14番手、TOYOTA PRIUS apr GT 31号車(嵯峨 宏紀/久保 凜太郎)が22番手、TOYOTA PRIUS apr GT 30号車(永井 宏明/佐々木 孝太)が26番手、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車(飯田 章/吉本 大樹)が27番手で初日を終えている。公式テストは明日も行われ、午前9時30分にセッション3が、また午後1時30分からセッション4を予定している。SUPER GT 2017年 公式テスト富士 1日目 結果:GT500順位No.車名ドライバーベストタイム差136au TOM'S LC500ジェームス・ロシター伊藤 大輔1'28.750238ZENT CERUMO LC500立川 祐路石浦 宏明1'28.8220.07236WAKO'S 4CR LC500大嶋 和也アンドレア・カルダレッリ1'28.8630.04141DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン平手 晃平1'28.9140.051537KeePer TOM'S LC500平川 亮ニック・キャシディ1'28.9630.049612カルソニック IMPUL GT-R安田 裕信ヤン・マーデンボロー1'29.2230.260716MOTUL MUGEN NSX-GT武藤 英紀中嶋 大祐1'29.3440.121819WedsSport ADVAN LC500関口 雄飛山下 健太1'29.3630.019917KEIHIN NSX-GT塚越 広大小暮 卓史1'29.4250.0621023MOTUL AUTECH GT-R松田 次生ロニー・クインタレッリ1'29.5720.1471124フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R佐々木 大樹ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ1'29.7280.15612100RAYBRIG NSX-GT山本 尚貴伊沢 拓也1'29.7610.033138ARTA NSX-GT野尻 智紀小林 崇志1'29.9290.1681446S Road CRAFTSPORTS GT-R本山 哲千代 勝正1'30.0250.0961564Epson Modulo NSX-GTベルトラン・バゲット松浦 孝亮1'30.7200.695SUPER GT 2017年 公式テスト富士 1日目 結果:GT300順位No.車名ドライバーベストタイム差13B-MAX NDDP GT-R星野 一樹高星 明誠1'36.221211GAINER TANAX AMG GT3平中 克幸ビヨン・ビルドハイム1'36.7270.50639GULF NAC PORSCHE 911ジョノ・レスター峰尾 恭輔1'36.7920.06544グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝片岡 龍也1'36.8860.094565LEON CVSTOS AMG黒澤 治樹1'36.9160.030661SUBARU BRZ R&D SPORT井口 卓人山内 英輝1'36.9470.0317117EIcars BENTLEY GT3井出 有治阪口 良平1'36.9590.012833D'station Porsche藤井 誠暢1'36.9630.004988マネパ ランボルギーニ GT3織戸 学平峰 一貴山西 康司1'37.0880.1251010GAINER TANAX triple a GT-R富田 竜一郎吉田 広樹1'37.2060.1181150TBN都筑 晶裕新田 守男1'37.2410.0351225VivaC 86 MC近藤 翼土屋 武士1'37.2990.05813360RUNUP GT-R柴田 優作田中 篤清原 章太1'37.3500.0511451JMS P.MU LMcorsa RC F GT3中山 雄一坪井 翔1'37.4740.12415111エヴァRT初号機 Rn-s AMG GT石川 京侍山下 亮生植田 正幸1'37.4900.0161618UPGARAGE BANDOH 86中山 友貴川端 伸太朗1'37.5380.0481787ショップチャンネル ランボルギ...
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