AUTOBACS SUPER GT第6戦『45th International SUZUKA 1000km』の予選が、8月27日、鈴鹿サーキット(1周5.807m)で行われた。GT500クラスではNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの武藤英紀/オリバー・ターベイ組が、コースレコードとなる1分47秒587でポールポジション(予選1位)を獲得した。GT300クラスではNo.18 UPGARAGE BANDOH 86の中山友貴/山田真之亮組がポールポジションとなった。
SUPER GTの予選はノックアウト方式で、Q1、Q2という2回の走行で行われる。ただ、Q1で所定の順位以下の場合は、Q2を走れない(ノックアウト)。GT500クラスでは15台のうち、Q2に進出できるのは8台となる。午前の練習走行の前には小雨もぱらついたが、午後になって夏らしい青空が広がったこの日の鈴鹿サーキット。14時55分にGT500クラスのQ1がスタートした。まず、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正が前戦のクラッシュの影響で欠場となったため、急遽GT500デビューが決まった高星明誠が、先輩たちに先んじてコースイン。そして、果敢なアタックを見せ7番手でQ1をクリアして見せた。そして、このQ1を1分47秒638のトップタイムで通過したのはNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのオリバー・ターベイ。15号車は午前の練習走行でもトップで、この鈴鹿での好調さを証明した。Q2に入ってもNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの勢いは止まらなかった。まずはミスターGT-Rの異名を取るNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山哲が、1分47秒587のレコードタイム(従来タイムは1分47秒630)で、暫定ポールに立つ。だが、No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのエース、武藤英紀は1分47秒456と本山を上回る驚速で鈴鹿を駆け抜けた。Q2の残り時間はわずかで、このタイムには本山も、前戦優勝のNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rも届かず。これでNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのポールポジションが確定した。武藤はGT300クラスでのポールポジションはあるが、GT500クラスでは初。道上龍監督が率いるDrago Modulo Honda Racingにとっても初のポールポジションとなった。 GT300クラスは、GT300マザーシャシーを使用するNo.18 UPGARAGE BANDOH 86の山田 真之亮がQ1を3位で通過すると、エースの中山友貴がQ2で1分57秒876のレコードタイム(従来のレコードは1分58秒248)を叩き出して自身初となるポールポジションを確定した。GT500クラスNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT武藤 英紀 「ポールポジションを獲ることができて嬉しいです。オリバー(ターベイ)からクルマを引き継いでQ2を走ったんですが、オリバーの走りからクルマの調子が良いことは分かっていました。あとは自分がちゃんと走ってタイムを出すだけだ、と思ってアタックしました。自分を信じて走った結果、ポールポジションを獲ることができて、本当に良かったです。ポールからのスタートですから、明日はオリバーと一緒に優勝目指してがんばります」 GT300クラスNo.18 UPGARAGE BANDOH 86中山 友貴「ポールを獲ることができて嬉しいです。ホントに良かったなぁ。ただ、ポールが獲れても明日の決勝は1000kmと長いので、決して気を抜くことはできないですね。それでもこの大舞台でポールを獲ることができて、本当に気持ちいいです。クルマの調子は良いので、明日の決勝に向けて、まずは自分たちの気持ちを切り替えます。(優勝に近い)ポールからのスタートなので、優勝を狙ってがんばります」
全文を読む