2017 オートバックス SUPER GT最終ラウンド「MOTEGI GT GRAND FINAL」の公式予選が、栃木県芳賀郡茂木町にあるツインリンクもてぎで開催された。第6戦まで1ポイントあたり2kgが搭載されるウェイトハンディは、第7戦では半減されて1ポイントあたり1kgに、そして第8戦の本大会ではウェイトハンディそのものが全廃され、いわゆる“ノーハンディ戦”となる。それだけに、最終戦では各マシンのポテンシャルが明確に表れるといえる。
午前8時45分から10時30分まで行われた公式練習では#100 RAYBRIG NSX-GTが1分37秒837をマークして2番手につけたほか、#17 KEIHIN NSX-GTも1分37秒891の僅差で4番手となり、Honda勢ではこの2台が好調なことをうかがわせた。午後に行われた公式予選でもこの傾向は変わらず、Q1で#17 KEIHIN NSX-GTは4番手、そして#100 RAYBRIG NSX-GTは8番手となってQ2進出を決めた。続くQ2では#100 RAYBRIG NSX-GTが1分37秒713までタイムを詰めて6番グリッドを獲得。#17 KEIHIN NSX-GTは1分37秒927で予選8番手となった。53周250kmで競われる決勝レースは、午後1時30分にスタートが切られる。山本尚貴 (♯100 チーム・クニミツ)午前中の公式練習は好調で、これをベースとしたセッティングで午後の公式予選に挑みましたが、僕が担当したQ1ではリアタイヤのグリップが不足気味となり、アタックラップではリズムに乗り切れませんでした。それでも伊沢選手がQ2で奮闘してくれたおかげでHonda勢トップのタイムを刻むことができました。今朝の公式練習では満タン状態での走りも確認できているので、これを生かし、明日は表彰台を目指して戦います。伊沢拓也 (♯100 チーム・クニミツ)今日の公式練習の結果からQ1が僅差の戦いになることを予想していましたが、山本選手がとてもいい走りを見せてQ1突破を果たしてくれました。そこからバランスを多少調整して挑んだQ2では僕自身のアタックに大きなミスはなく、Q1から順位を上げられたのはよかったのですが、トップとのタイム差が小さくなかったことは悔しいです。明日の決勝は短い距離での戦いとなるので、ひとつのミスも許されません。SUPER GTではちょっとした流れの変化からオーバーテイクできることもあるので、みんなで力をあわせていいレースにしたいと思います。佐伯昌浩 (Honda GT プロジェクトリーダー)ウェイトハンディが無くなった公式予選で、2台のNSX-GTがQ2に進出してくれました。これは私たちの開発方針が間違っていなかったことを示すものですが、残念ながらポールポジションには届きませんでした。その原因は、セッション中に路面温度が大きく変化した公式予選のコンディションに、タイヤの空気圧をあわせ込めなかったことにあったと見られます。ポールシッターとのタイム差は小さくありませんが、同じタイヤを履くライバル陣営とは互角の戦いができました。明日の決勝レースではミスなく戦い、上位フィニッシュを目指します。
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