2023年 スーパー 第8戦(最終戦)の公式予選が11月4日(土)にモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは逆転のチャンピオンを狙うNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)の千代が、意外にも自身初となるポールポジションを獲得。GT300クラスは、No.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)の堤が2戦連続となるクラスのポールポジションとなった。2チームは、勝利と逆転でのチャンピオン獲得を目標に明日11月5日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。
2023年の最終戦は、タイトルを巡って3台が挑み、さらにGT500クラスの参戦15台が今年最後の勝利を目指しての戦いとなる。その一歩となる予選Q1は、午後2時53分から10分間で行われた。残り8分を切ったあたりから各車はピットを離れ、タイヤのウォームアップに取り掛かる。そして、ドライバーランキングでトップに立つNo.36 au TOM'S GR Supra(宮田莉朋)は残り時間7分30秒でピットアウトした。残り時間が2分を切る頃から各車タイムアタックを開始。まずはNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(石浦宏明)が1分36秒637、続いてNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大)が1分36秒547を記録。これをNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(平手晃平)が上回って1分36秒382でトップに浮上する。しかし終了間際に公式練習トップのNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠)が1分35秒929とこのセッション唯一の1分35秒台を叩き出してトップに躍り出た。No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(山下健太)が1分36秒156で2位。No.100 STANLEY NSX-GT(牧野任祐)が1分36秒225で3位につけ、36号車も5位でQ2進出を果たす。一方、ランキング3位のNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(大津弘樹)は1分36秒614で、終盤まで通過ギリギリの8番手につけていたが、チェッカーフラッグが振られた直後にNo.64 Modulo NSX-GT(太田格之進)が1分36秒609で8位に滑り込んだため、8位とは0.005秒差の9位に終わり、惜しくもQ1で予選終了。決勝レースは9番グリッドからのスタートとなり、タイトル争いでは厳しい状況に追い込まれた。午後3時31分より行われたQ2においても、好調の3号車の優位は揺るがない。まずは17号車の松下信治がQ1のトップタイムに迫る1分35秒931をマークするが、3号車のQ2を担当した千代勝正は1分35秒539と17号車をコンマ4秒近く引き離す圧倒的な速さでトップに立つ。36号車の坪井は1分36秒214、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹)は1分36秒335、No.23 MOTUL AUTECH Z(ロニー・クインタレッリ)は1分36秒362にとどまり、3号車のトップは変わらず。結局、このQ2で1分35秒台に入ったのは3号車と17号車の2台のみ。この結果No.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が今季初、今季をもってGT500クラスへの供給を終了するミシュランタイヤにとっては最後のGT500クラスのポールポジションを獲得することとなった。予選2位にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)がつけ、Honda NSX-GTでの最後のレースをフロントローからスタートすることに。同3位にはポイントリーダーのNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が入り、最終戦の予選でも1位Nissan Z GT500、2位Honda NSX-GT、3位TOYOTA GR Supra GT500と、またしても3メーカーが上位を分け合う結果となった。これによりドライバーズポイントは36号車の坪井/宮田組が変わらずの69ポイント。3号車の千代/高星組が予選1位の1ポイントを加えて63ポイントと、その差は6ポイントに縮まった。対して16号車・福住/大津組は53ポイントのままだ。これで千代/高星組が優勝すれば、坪井/宮田組はタイトルを獲得ため決勝2位以上が必要になる。まだ坪井組が有利ではあるが、36号車の今季未勝利でNSX-GTのラストレースだけに必勝の決意の17号車がおり、後方には予選4、5位の24号車や23号車のZが控えているので簡単なレースにはならないだろう。2023シーズンを締めくくる最終戦もてぎの決勝レースは、5日午後1時に幕が切られる。GT500 No.3 Niterra MOTUL Z千代勝正(高星明誠選手のコメントを受け)僕も初めて(ポールポジション会見に)来られました。うれしいです。今週を通して、チームがすごく意識高く仕事ができている結果だと思います。高星選手もQ1からQ2に向けて、しっかりタイヤのウォームアップの状況だったり、クルマのバランスだったりを的確に伝えてくれました。Q2って、朝のコンディションと比べると、2秒以上速いんですよね。なので、全然景色が違って。正直、“一発勝負”なところがあって、結構プレッシャーもあったのですが、そのプレッシャーも楽しませてもらえたというか…。今回、特別な気持ちがあったとすれば、ミシュランタイヤでアタックできる最後の……多分、これが最後になりそうなので。僕、思い返したら、ミシュランタイヤで初めてデビューしたGT500クラスの2016年の予選(第1戦岡山、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-RでQ1を担当)もトップタイムだったんですよ。なので、最初と最後が一番時計で終われて本当に満足していますし、予選前に、ミシュランでずっと長く仕事をしている鴨下(広之)エンジニアから、『最後、頼んだよ!』と肩を叩かれて、『最後、仕事やってきますね!』と話をして。まぁ、本当に彼らが作ってくれたタイヤのパフォーマンスを最大限発揮できたことは、ドライバーとしてすごい一番の喜びだし、今日はすごくうれしいです。明日は、自分たちが勝つことだけに集中したいと思います。相手(タイトル争いをする36号車や16号車)の順位は僕らがコントロールできないので。レースは最後まで何があるかわからないと思うので、最終周まで一生懸命走るだけです。今回、たくさんのお客様が入っているということで、最終戦はやっぱりいい形で締めくくりたいのですが、ベストを尽くして、NISSAN、NISMO、そしてミシュランと総力を上げて戦うので、ぜひ、僕たちの走りを見てほしいですし、応援いただけたらうれしいです。高星明誠まず、(ポールポジション)会見に来たことがないので、すごく緊張しています。今までと違う雰囲気で、いい経験をさせていただきまして、ありがとうございます。FP(公式練習)から、僕たち(のクルマは)すごく調子良くて、コンディションにタイヤがすごく合っていて、速さを見せられている状況だったので、そのままの勢いで予選を走れば、ポール(ポジション)を獲れるという思いでいました。なので、そこまでクルマのセットも大きく変えることはなかったんですけど、アジャスト程度で走れたので、僕のQ1もフィーリングもそんなに変わることなく、練習走行と同じフィーリングで走れたので...
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