11月11日・12日にツインリンクもてぎで開催されるSUPER GTの最終戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」にドイツからドイツツーリングカー選手権(DTM)の車両3台が来日し、デモ走行を実施することとなった。デモ走行は11日(土/公式予選日)、12日(日/決勝日)の両日にそれぞれ行われる予定となっている。これに先立つ10月14日・15日には、DTM最終戦ホッケンハイムでSUPER GTのGT500車両2台がDTM車両と共にデモ走行を行い、ドイツと日本はじめ世界でも大いに話題となった。
SUPER GTのGT500クラス車両とDTM車両は、共通の技術規則「Class One(クラス1)」に基づいて製作されており(現在エンジンの仕様は異なる)、このコラボレーションが実現することになった。最終戦もてぎに登場するDTM車両は、アウディRS5 DTM、BMW M4 DTM、メルセデスAMG C 63 DTMの3台。ドライバーはアウディがロイック・デュバル、BMWはアウグスト・ファルフス、メルセデスはマロ・エンゲルが担当。ロイック・デュバルは2010年にSUPER GTのGT500クラスでHonda HSV-010GTを駆り、小暮卓史選手とチャンピオンを獲得している。またアウグスト・ファルフスも今年の第6戦鈴鹿1000kmでNo.7 Studie BMW M6の第3ドライバーとして参戦しており、日本でもお馴染みの選手だ。ロイック・デュバルはDTM最終戦でGT500車両が走ったことに「SUPER GTがホッケンハイムにいるなんてすごいことだ。GT500車両はDTM車両と同じくらい魅力的で、(両シリーズの)5台の車両が揃って走るなんて素晴らしいことだね」と語り、日本でのDTMデモ走行のドライバーに選ばれたことには「SUPER GTのチャンピオンにもなった自分が、DTM車両で日本を再び走ることができて大変光栄に思う」とコメント。アウグスト・ファルフスは「私にとって、日本の熱狂的なモータースポーツファンの前でBMW M4 DTMをお披露目できる機会を与えられたことは大変名誉なことです。私は、今年の鈴鹿1000kmに参加しましたが、サーキットの雰囲気はとてもファンタスティックでした。DTM車両も温かく迎え入れられると確信しています」とDTM車両での走行を心待ちにしている。一方、初来日となるマロ・エンゲル。は「今回、初めて日本に行きます。SUPER GTについては興味津々です。もちろん、日本のファンのメルセデスAMG DTMに対する反応も大変気になります」と述べた。なお、マロ・エンゲルはモスクワ大会のレース2で初優勝を飾っており、その意味でも楽しみな存在となっている。