2017年 SUPER GT 第5戦「FUJI GT 300km RACE」の予選が5日(土)に富士スピードウェイで行われた。GT500クラスは、#8号車 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/小林崇志)が今季3度目のポールポジションを獲得。GT300クラスは#55号 ARTA BMW M6 GT3(高木 真一/ショーン・ウォーキンショー)がポールポジションを獲得。ARTAがダブルで予選1位獲得した。
GT500 クラスNo.8 ARTA NSX-GT野尻智紀トークショーで(監督の鈴木)亜久里さんがポールを予言していて、勇気づけられた反面、(先に同じチームのGT300の)55号車がポールを獲ったことでプレッシャーにもなっていました(苦笑)。でもクルマに乗ったら集中でき、良いアタックができました。前回の富士(第2戦)ではクルマが跳ねる傾向があったので、今回の持ち込みセットでは、その対策をしてもらっていました。でもこれが不発で、走りだしではクルマの状態が良くなかったですね。それでインターバルでは第2戦の決勝用のセットに戻してもらいましたが、それで随分良くなっていました。(Q1を走った)小林さんのアドバイスもあり、Q1からほとんどクルマ(のセット)を変えずにQ2を走ったこともポールに繋がりました。跳ねる傾向は完全に治った訳じゃなく、酷かったのが軽くなった程度で、その分、まだまだ速くなる、伸び代があると思っています。明日の決勝は、どちらが先に行くか? それはまだ決まっていません。多分明日の朝、また“お告げ”があるんじゃないかと(笑)。それはともかく、いつも通り平常心で走りたいと思います。小林崇志朝の走りだしではクルマの状況が酷かったんです。ドライブしていても、クルマがどこに行くのか分からないような状況で、前回の富士のセットに戻してもらいました。そうしたら、午後の公式予選までには随分修正されていました。でも、自分が走ったQ1では完璧なアタックができた訳じゃありませんでした。それでも自分にはベストフィットじゃなかったけど(そのドライビングスタイルから想像して)野尻選手にはジャストフィットだろうと。結構楽観視していました。何よりも“お告げ”が効いていました。『目を閉じるとポールを獲った(ARTAの)2台が見える』、と(監督の鈴木)亜久里さんがトークショーで話していた時には笑いながら聞いていましたが、GT300のQ2が終わってみたら55号車がポールを獲っていて、これは自分たちに流れがきているのだろうし、野尻選手もきっとやってくれるだろう、と。ARTAのGT500/GT300のダブルポールという場にドライバーとして立ち会うことができ、感激しています。明日の決勝は、簡単には抜かせないようなレースをしたいですね。GT300 クラスNo.25 ARTA BMW M6 GT3松井孝允久しぶりのポールだったし、前戦のSUGOでは良い追い上げを見せていたのにリタイアして、自分のレース(人生)を見直そうとしていたこともあって、ちょっと感極まって(予選直後のTVインタビューで涙ぐんで)しまいました。予選では、初めてのタイヤで走りました。実はサイズ的にも一緒で、(セッティングの)キャラクターが良く似たレクサス(No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3)用と並行してタイヤを開発しているのですが、レクサスがテストで良かったものを選んで今日走りました。富士は元々(BMW M6にとって)相性の良いコースだし、SUGOの残念なリタイアも、結果的にはウェイトハンディが増えることなかったから…。何より(監督の鈴木)亜久里さんが『今回はWポールだ!』と予言していたので、その予言どおりになってよかったです。明日の決勝で勝ったら、昔コンビを組んでいた新田さん(No.50 Ferrari 488 GT3の新田守男)と通算最多勝利記録で並ぶことになるらしいのですが、新田さんも僕も、ショーン(ウォーキンショー)から見たらおじいちゃんのようなもので、そんなおじいちゃんにもチャンスがあるのだったらと思う程度で、新田さんと争う気持ちは毛頭ないです。記録は、若い人たちに破ってもらったらいいと思いますよ。ただ今回、新田さんが好調のようで、それは(元チームメイトのライバルとして)ちょっと気になっています(苦笑)。でも良い形でレースを走り終えたいと思っています。ショーン・ウォーキンショーSUPER GTではまだ5戦目ですが、ポールポジションを獲ることができて気分は最高です。と言っても、僕はQ1を走って何とか通過して、Q2を走る高木(真一)さんに繋いだだけ。ポールを獲ることができたのは、すべて高木さんのおかげです。クルマは午前中の公式練習でも午後の予選でもセッティングが上手く決まっていて、良いアタックができました。明日(決勝レース)の作戦ですか? ここまですべてのリザルトが、(監督の鈴木)亜久里さんの言ったとおりになっているので、彼が『決勝レースは優勝だ!』って言ってくれたら優勝できると思います(笑)。ともかく、僕たちは決勝でも精一杯がんばるだけです。