スーパーフォーミュラ 第6戦の予選がスポーツランドSUGOで行われ、ルーキーのニック・キャシディ(KONDO RACING)が初のポールポジションを獲得。昨年勝者の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が最前列2番手に並んだ。9月23日(土)SUGOは前夜から朝まで残った雨の影響で、午前中のフリー走行はウェットコンディションから徐々に乾いていく状況となり、完全なドライでの予選シミュレーションは出来ないまま終了。
その後路面は乾いていき、スーパーフォーミュラの予選が行われる午後1時過ぎには完全なドライコンディションとなった。空は雲が覆い、気温21度、路面温度22度とやや肌寒い中で午後1時15分からQ1(20分間)が開始された。いつも通りセッション開始前からピットロードにほとんどの車両が並んで待機し、スタートと共にコースイン。一旦タイムをマークしてピットへ戻り、残り7分を切ったあたりから再アタックに入った。まずSUGOを得意とするアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)がトップに立ち、チームメイトの中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)がこれに続くタイムをマーク。この2台の間に国本雄資(P. MU / CERUMO・INGING)、小林可夢偉(KCMG)が割って入るなど、目まぐるしく順位が入れ替わるセッション終盤、ルーキーのヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップに立つも、その直後にチームメイトの関口雄飛が塗り替え貫禄のトップタイム。フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が終盤まで圏外にいたが、ファイナルラップに10番手タイムをマークしQ2進出。一方でトップから1秒以内のタイムをマークしながらも僅かな差で及ばず、この週末苦しんでいる山下健太(KONDO RACING)が17番手、大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)が18番手でQ1敗退となってしまった。Q2(7分間)ではまたもロッテラーが速さを見せトップ。関口雄飛、中嶋一貴、小林可夢偉、石浦宏明(P. MU / CERUMO・INGING)と続いた。一方で、国本は最後までアタックを続けたが、0.038秒及ばず9番手でQ3進出ならず。ローゼンクヴィストも11番手でQ2敗退。Q3へ進出した8台のうち、7台をトヨタエンジンが占めることとなった。Q3(7分間)では、唯一のホンダ勢であるピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)がまずトップに立つと、ロッテラーがこれに迫るタイムを叩き出すが僅か100分の9秒及ばず。しかし、終盤にキャシディが1分4秒台に入れ、コースレコードを更新する驚速タイムをマーク。最後の最後に、関口雄飛も1分4秒台に入れたが、キャシディには100分の8秒届かず。今季スーパーフォーミュラにデビューしたルーキーのキャシディが自身初となるポールポジションを獲得することとなった。惜しくもポールポジション獲得は逃した関口雄飛だが、こちらもコースレコード更新で最前列2番手グリッド。ロッテラーが4番手、小林可夢偉が5番手、ヤン・マーデンボローが6番手、中嶋一貴が7番手、石浦宏明が8番手。Q3も進出ドライバー8台がコンマ5秒位内に入る僅差の予選となった。ニック・キャシディ(KONDO RACING)ルーキーイヤーでポールポジションを取れて最高の気分だ。チームメイトに先を越されてプレッシャーもあった。この週末は、厳しい戦いだったオートポリスのセッティングのまま持ち込んだので、昨日は苦戦したが、昨夜チームが変更してくれたセッティングが上手く行き、予選までにはとても良い状況になった。Q1、Q2の走りを見て、Q3へ向けて更に大きくセッティングを変更したのも功を奏した。明日はまず朝のフリー走行から着実に一歩一歩やっていくことが重要だ。勝利に一番近い場所からスタートを切れるので、ロケットスタートを決められれば結果はついてくるはずだ。関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)Q1はトップで通過し、Q2も2番手と今回はそれなりに手応えがあったので、最後Q3でもトップを取りたかったが、僅かに届かなかったのはちょっと悔しい。とはいえ2番手という順位は悪くないので、明日は優勝を目指して精一杯頑張りたいし、最終戦にチャンピオン獲得の可能性を残すためにも、出来る限り多くのポイント獲得を目指す。
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