レッドブル・ジュニアドライバーの期待の星、ダニエル・ティクトゥムが、F1昇格にむけて準備を整えるために2019年に日本のスーパーフォーミュラで1年間フル参戦する可能性を示唆した。レッドブルは、今年、ヨーロッパF3選手権でポイントランキングの首位に立つダニエル・ティクトゥムを2019年にトロロッソ・ホンダでF1デビューさせることを望んでいるが、ティクトゥムはF3でタイトルを獲得したとしてもF1参戦に必要な40点のスーパーライセンスポイントを満たすことはできない。
今年、ダニエル・ティクトゥムは、F2と日程が重なった福住仁嶺の代役として第3戦SUGOと第4戦富士スの2戦でTEMA MUGENからスーパーフォーミュラに参戦。SUGOはリタイアしたものの、富士では11位でフィニッシュしている。第5戦もてぎでは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが訪問。「来年、我々の他のドライバーをスーパーフォーミュラに送り込めるかどうかを見たい」「F1のための非常に良いトレーニングの場になると思う」と語っていた。スーパーフォーミュラには現在トロロッソ・ホンダでF1を戦い、来年はレッドブル・ホンダへの昇格が決定しているピエール・ガスリーが2017年に参戦し、チャンピオンシップ2位を獲得。F1に準備ができていることをレッドブルに印象付けた。ダニエル・ティクトゥムは、2019年にスーパーフォーミュラに参戦することを強く示唆している。スーパーフォーミュラについてダニエル・ティクトゥムは「行けることがあるなら、僕はどこへでも行くよ」とダニエル・ティクトゥムは Autosport にコメント。「僕としては来年でもF1を走る準備はできていると感じている。でも、明らかにヘルムートはそうは感じてないようだね」「それならばそれでいい。学ばなければならない教訓がいくつかあると思うし、スーパーフォーミュラはそのための良いプラットフォームだ。必要な最新の知識とツールを構築できると思っている」2017年のマカオGPでセンセーショナルな優勝を飾ったダニエル・ティクトゥムは、現在、ヨーロッパF3選手権で222ポイントを獲得して首位に立っており、モトパークのチームメイトであるユリ・ビップスとは12ポイント差、フェラーリのジュニアドライバーであるマーカス・アームストロングとは22ポイント差とタイトル争うを繰り広げている。また、ここへきてミック・シューマッハが勝利を重ねて26ポイント差まで迫ってくるなど、3大会9レースを残りして、誰がタイトルを獲得するかはわからない状況となっていえる。「ここで自分の仕事を続けていかなければならない」とダニエル・ティクトゥムは語る。「僕はこの段階でヘルムートが信じているよりも自分のことをもう少し信頼しているし、F3での成功に集中している」ミサノ大会では表彰台に立てずわずか6ポイントしか獲得できなかったダニエル・ティクトゥムは、タイトル争いのアドバンテージを縮めることになった、それでも“ダメージリミテーション”の週末だったと語る。レース1ではプレマパワー勢以外では最速となる5番グリッドを獲得したが、レースではタイヤに苦戦して6位でフィニッシュ。複雑な天候となったレース2では予選11番手と7番手と苦戦するなか、両方のレースで4位でフィニッシュしている。「予選は理想的ではなかったけど、ダメージリミテーションの週末だった」とダニエル・ティクトゥムは語る。「2回連続で不運なQ2になった。シルバーストンではプレマ前が僕を援助してくれたけど、ここではセットアップ関連の問題があった」「理想的ではなかったけど、僕たちはポイントのリードを維持して2つのトラック(ニュルブルクリンクとレッドブル・リンク)に臨む。僕は強い。チームもそうだ」「ここで何が起こったのかを見直して、ニュルブルリンクではマキシマムアタックをしていく。僕たちは戦い続けなければならない」
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