スーパーフォーミュラは、2019年に導入する新型マシン『SF19』にコックピット保護デバイス『ヘイロー(Halo)』を搭載することを検討していく。元々はスーパーフォーミュラはSF19にヘイローを搭載する意向はなく、シャシーメーカーのダラーラは、2016年のF1安全基準を満たすための他の対策が講じている。
しかし、SF19の設計はアドオンでヘイローを組み込むことも想定されており、ヘイローのための仕様はすでにホモロゲートされている。まだテスト日程は発表されていないが、ダラーラのSF19プロジェクトリーダーを務めるファビオ・グリッパは、今年後半にヘイローを搭載したSF19をテストする計画であることを確認している。今後、富士、もてぎ、鈴鹿、SUGOで行われるメーカーテストのどこかでヘイローを搭載したSF19で走行が行われると予想されている。ファビオ・グリッパは、スーパーフォーミュラはヘイローの導入を決定する前にドライバーの意見に耳を傾けていくとしている。スーパーフォーミュラは、先月のイタリア・ヴァラーノでの動作確認テストに続いて富士スピードウェイで7月4日(水)・5日(木)の2日間にわたってSF19のシェイクダウンテストを実施。今回のテストでは、トヨタが走行しないことを選んだため、ホンダのエンジンを搭載したマシンのみがテスト。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGが担当し、同チームの野尻智紀がステアリングを握った。2日間のテストで野尻智紀は129周を走破。生憎の雨により、スリックタイヤでの走行は木曜日の午後にほんのわずかしか実現しなかった。そのため、ベストタイムはSF14での昨年のポールタイムよりも3秒遅い1分26秒173に留まっている。ダウンフォースが増加したSF19は、先代マシンよりも速くなることが期待されており、野尻智紀も新車にはさらにポテンシャルを引き出す余地が十分に残されていると語っている。