スーパーフォーミュラの合同ルーキー・テストが12月5日(水)に鈴鹿サーキットでスタート。No.6 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が初日の総合トップタイムをマークした。今回のテストに参加したのは、レギュラーシーズンを戦った11チーム19台のマシン。だが、ドライバーは、シーズンとは大きく入れ替わったチームもある。また、日本人だけでなく外国人ルーキーも参加。初日は総勢21名がステアリングを握った。
注目はDANDELION RACING。今年のチャンピオンである山本尚貴と、今季F2に参戦していた福住仁嶺が搭乗。また、TEAM MUGENにはレッドブルのジュニアドライバーであるダニエル・ティクトゥムと野尻智紀が乗り込んだ。またタイヤに関しては、各車に対してミディアム4セット、ソフト2セットのニュータイヤが供給されただけでなく、構造が新しくなり、フロントの幅が広くなった2019年スペックのタイヤも1セット供給されている。さらに2セット、ユーズドタイヤの持ち越しも認められている。初日のセッションは、当初の予定では午前2時間、午後2時間となっていたが、2日目の午後から天候が下り坂ということで、急遽初日午後セッションが30分延長となり、計4時間半走行となった。その中で、午後のセッション終了間際に総合トップタイムを叩き出したのは、No.6 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。これにNo.36 中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)、No.5 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.3 山下健太(KONDO RACING)と続いた。気温19℃、路面温度20℃というコンディションのもと、午前9時に1回目のセッションがスタート。昨夜降った雨の影響で、路面は所々ウェットパッチが残っている状況だったため、ウェットタイヤの使用も許可されていた。そのため、セッションが始まると、スリックタイヤを装着している選手だけでなく、ウェットタイヤでコースに入る選手もちらほら見られた。ちなみに、複数名のドライバーを登録しているチームしては、このセッションでは、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSの7号車にラルフ・アーロン、B-Max Racing teamにハリソン・ニューウェイが搭乗している。午前中のセッションでは、レギュラー陣は路面の状況がよくなるのを待って、しばらくしてからコースに入ったが、ルーキーたちは精力的に周回。中でも、No.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)は、開始早々から1分40秒を切ってくるなど、昨年の同じテストと同様、速さを見せた。また、No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)も滑り出しから、好タイムを刻んでくる。そんな中、セッションは開始から約33秒というところで、赤旗によって中断される。これはNo.17 トリスタン・シャルペンティエ(REAL RACING)が逆バンクでスピン、クラッシュしたため。このマシンの回収が終わると、セッションは午前9時41分に最下位。そこから、各車は本格的な走行に入り、ラップタイムも次第に上がっていった。セッション終了間際には、早くも来年スペックのタイヤを投入するチームが現れる。そして、新スペックタイヤでNo.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分38秒210というトップタイムをマーク。今期仕様のミディアムのニュータイヤでNo.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が2番手タイム、新スペックタイヤでNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3番手のタイムを出している。午前中のセッションでは、これにアレックス・パロウ、No.8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、一貴、山本と続いている。3時間のインターバルを経て、気温21℃、路面温度24℃というコンディションのもとで、2回目のセッションが始まったのは、午後2時。開始前に、セッションは30分延長され、午後4時半チェッカー予定となった。午後のセッションでは、ルーキードライバーとして、ルーカス・アウアーがB-Max Racing team、シャルル・ミレジがUOMO SUNOCO TEAM LEMANSの8号車に搭乗している。またレギュラー陣は、各チームともシーズン中はなかなかできないテストメニューを消化。時折シャッターを閉めた状態でセットアップ変更をするチームも多く見られた。また、セッション途中には、新スペックタイヤを使用するチームも。その中で、セッション開始から35分というところで、福住仁嶺が新スペックで1分38秒256をマークし、この時点でのトップに立つ。また、No.15 ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)も新スペックで自己ベストをマークした。その後は、各車次第にタイムを上げ、セッションの半ばを過ぎると、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、中嶋一貴、アレックス・パロウ、No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)ら上位集団は次々に1分37秒台に突入してくる。セッションの残り時間が23分ほどとなった午後4時07分。この日2回目の赤旗が提示される。ダニエル・ティクトゥムがダンロップコーナーでコースアウト、クラッシュ。マシンが回収されるとセッションは午後4時15分に再開。終了時刻は10分延長され、午後4時40分までとなった。ここからは各車、初日の仕上げということで、次々にソフトのニュータイヤを投入。そして、チェッカーまで残り5分となったところで、今日唯一36秒台に突入したのが福住仁嶺。福住仁嶺は、午前のセッションの最後、シフトダウンに問題を抱えて、ニュータイヤを使えなかったというが、午後はきっちり1分36秒912を叩き出している。これに続いたのは、1回目のセッションから好調ぶりを見せていた中嶋一貴。さらに、山本尚貴、山下健太、小林可夢偉と続いた。ルーキードライバーとしては、アレックス・パロウが6番手に入り、最上位。以下、ニック・キャシディ、関口雄飛、野尻智紀、石浦宏明、No.65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)と続いた。Po#DriverTeam / Engine TypeSession 1Session 216福住仁嶺DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda HR-417E1分39秒3561分36秒912236中嶋一貴VANTELIN TEAM TOM’STOYOTA RI4A1分38秒5631分37秒10435山本尚貴DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHonda HR-417E 1分38秒5691分37秒47543山下健太 KONDO RACINGTOYOTA RI4A1分38秒9781分37秒549518小林可夢偉carrozzeria Team KCMGTOYOTA RI4A1分38秒5931分37秒651 664アレックス・パロウTCS NAKAJIMA RACINGHonda HR-417E1分38秒4051分37秒722737ニック・キャシディVANTELIN TEAM TOM’STOYOTA RI4A1分39秒0281分37秒731819関口雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPULTOYOTA RI4A 1分38秒3351分37秒792916野尻智紀TEAM MUGENHonda HR-417E1分39秒0591分37秒8161038石浦宏明JMS P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RI4A...
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