10月11日(土)、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦の予選は、朝からの雨により完全なウェットコンディションで実施された。午前10時10分に始まったノックアウト予選では、各グループで激しいタイムアタックが展開されたが、最終的にサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)がポールポジションを獲得。チームメイトの坪井翔が2番手に入り、VANTELIN TEAM TOM’Sがフロントロウを独占した。
Q1のAグループでは、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がトップタイムで通過。阪口晴南、フェネストラズ、牧野任祐、ザック・オサリバン、佐藤蓮がQ2進出を果たした。Bグループでは、雨脚が強まる中、坪井が1分32秒725の好タイムでトップ通過。野尻智紀(TEAM MUGEN)、山下健太、太田格之進、イゴール・オオムラ・フラガ、大湯都史樹がQ2へと進出した。決勝のグリッドを決めるQ2は雨がさらに強まる難しいコンディションで行われた。残り時間が1分半となったところで岩佐が1分33秒196を記録してトップに立ったが、その直後、100Rでハイドロプレーニングによりスピン、クラッシュ。赤旗が提示され、セッションはそのまま終了した。岩佐は赤旗の原因を作ったため全タイム抹消となり、フェネストラズがポールポジションを獲得。2番手に坪井、3番手に野尻が続いた。ランキング首位の坪井はフロントロウからのスタートとなる一方、ランキング2位の岩佐は12番手からの追い上げを強いられる。午後の決勝も雨が予想されており、波乱含みの展開が予想される。全日本スーパーフォーミュラ選手権 第9戦 富士スピードウェイ 予選結果1.サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)2.坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)3.野尻智紀(TEAM MUGEN)4.牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)5.佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)6.大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)7.太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)8.イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)9.阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)10.山下健太(KONDO RACING)11.ザック・オサリバン(KONDO RACING)12.岩佐歩夢(TEAM MUGEN)13.福住仁嶺(Kids com Team KCMG)14.小出峻(San-Ei Gen with B-Max)15.大嶋和也(docomo business ROOKIE)16.小林可夢偉(Kids com Team KCMG)17.小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)18.高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)19.オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)20.野中誠太(KDDI TGMGP TGR-DC)21.三宅淳詞(ThreeBond Racing)22.Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S) コメント「とてもポジティブな予選だった。トムスの2台が揃って力強い予選だったと思う。坪井選手のタイトル争いにも良い結果だし、チームタイトル争いでもトムスを押し上げられた。すごく難しいコンディションだったけど、結果には満足している。午後もベストを尽くしたい」坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) コメント「予選2位は良かったですね。ウエットは少し不安がありましたが、チームの2台とも速さを見せられたのは収穫です。Q2ではピットを出るタイミングを外してしまったのが悔やまれますが、2番手から優勝を狙える位置にいるのは大きい。決勝でしっかり勝ってポイント差を広げたいです」野尻智紀(TEAM MUGEN) コメント「非常に難しい予選でしたけど、いつ赤旗が出てもおかしくない状況だと分かっていたので、ミスをしないように走りました。その結果が上位につながったと思います。前回の雨は良くなかったので、今回は違う展開にしたい。今日もベストを尽くします」
全文を読む