9月8日(土)~9日(日)、岡山国際サーキット(岡山県)で2018年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第6戦が開催された。レースウイークを迎えた岡山国際サーキットは活発化した秋雨前線の影響で肌寒いほどに気温が低下し、土曜日は朝から雨となった。難しいコンディションの中、午後3時15分からノックアウト方式の公式予選が行われた。
Q1からQ3まで3セッションの結果、#5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手、#17塚越広大(REAL RACING)が7番手につけたが、#17塚越は予選終了後にエンジン交換をしたため10グリッド降格のペナルティーを受けることになった。またシリーズランキング2番手の#16山本尚貴(TEAM MUGEN)は9番手からのスタートとなった。日曜日は朝から断続的に強い雨が降る状況となった。大会審査委員会は悪コンディションを受け、決勝レースの周回数を68周(約250km)から54周(約200km)に減らした上でスタート時刻を延期することを決め、午後2時55分、レースはセーフティーカー先導で最大競技時間70分として始まった。しかしコースには雨水が溜まっており、7周の段階で赤旗提示によって走行が中断され、天候がやや回復した約1時間後に再びレースが開始された。再開されたレースでは#5野尻が4番手、#16山本が9番手のポジションを守ってレースを進める一方、18番手スタートの#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)は21周目には11番手まで順位を上げ、22周目のスピンでいったん15番手まで順位を落としながらも、チームメートの#16山本に再び追いつき、さらにかわしてトップ10圏内に食い込む勢いを見せた。しかし#15福住は30周目のアトウッドカーブでブレーキミスから単独スピンしてコース上に停止。これを排除するため再度セーフティーカーがコースインし、この先導走行中に最大競技時間に達したため、レースはそのまま34周でフィニッシュを迎えた。#5野尻は4位でチェッカーフラッグを受け、選手権ポイントを2.5点(周回数規定により50%)獲得してランキング6番手につけた。#16山本は10位で無得点に終わりランキング3番手に後退したが、最終戦・鈴鹿での自力逆転王座に望みをつないだ。佐伯昌浩 (プロジェクトリーダー)「天候も含め路面状況にどう対応するかで差がついて予選順位が決まり、決勝レースはウエットコンディションの中、セーフティーカーが入ったスプリントレースになったため、速さはあってもなかなか前へ行けずに予選結果が尾を引いた結果になってしまいました。塚越選手が本来のポジションからスタートしていれば、おもしろいことになったかもしれません。山本選手のペースが少し悪かったことが心配ですが、最終戦ではボーナスポイントもあってチャンピオン争いができる状態に残ったのでポールトゥウインを目指してがんばって欲しいと思います」野尻智紀 (4位)#5 野尻智紀 「金曜日の走り出しはマシンのフィーリングがあまりよくなかったんですが、それをうまく改善して予選に臨み、難しい状況の中、うまくまとめて強さを出すことができました。決勝では、スタートディレイやセーフティーカーがありましたが、集中を切らさないよう心がけて走り切り最低限の仕事はできたと思います。ただ、トップ3台に比べると自分のマシンには足りていない部分があると感じましたし、それをもっと早く自分で発見して対処できていればこの週末はもっと違う展開にできたはずなので、そこが自分の反省点として残りました」
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