4月23日(日)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット国際レーシングコースにて、2017 全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ開幕戦の決勝レースが行われた。朝から雲ひとつない快晴に恵まれ、決勝スタートが始まる頃には汗ばむほどの陽気となった。午後1時43分、戦いの火ぶたが切られた決勝レースは、予選で3番グリッドを獲得した#16 山本尚貴選手(チーム・ムゲン)が絶妙なスタートを決めて2番手に浮上。
そして、多くのマシンが序盤にタイヤ交換義務を消化する中、コンスタントに1分42秒前後で周回し、2位をキープ。途中、セーフティカーが導入されたタイミングでピットストップを行ったあとも2番手でコースに復帰。そのまま順位を守り、2位表彰台を獲得した。5番手スタートの#10 塚越広大選手(リアル レーシング)も、レース中盤までピットストップを遅らせる戦略を採り、ファステストラップを記録しながら3位を走行。ピットストップで順位を落とし、追い上げを図ったものの、最終的には6位でゴール。さらに、#64 中嶋大祐選手(ティー・シー・エス・ナカジマ・レーシング)が7位、#41 伊沢拓也選手(ドコモ チーム ダンディライアン レーシング)が8位に入り、ホンダ勢は4台が入賞を果たしました。8番手スタートの#15 ピエール・ガスリー選手(チーム・ムゲン)は、スーパーフォーミュラ初挑戦となるこのレースでは10位完走となった。2017 全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第2戦は、5月27日(土)・28日(日)に、岡山県の岡山国際サーキットにおいて2レース制で行われます。山本尚貴 (#16 チーム・ムゲン)今日のレースはスタートにすべてを懸けていました。その狙いどおり、ライバルよりも良い動き出しができて、2番手で1コーナーに入ることができました。残念ながらトップの選手についていくことができず、優勝を逃してしまいましたが、2番手を走りながら、次のレースに向けて何をしなければならないのか見えてきた部分がありますので、いまはすぐにでも次の岡山を走りたい気持ちです。去年は、鈴鹿での開幕戦勝利のあとは調子を落としてしまったのですが、今年は岡山以降も良いパフォーマンスを発揮し、得意とする鈴鹿での最終戦には、チャンピオン争いをしているドライバーのひとりとして、戻ってきたいと思います。塚越広大 (#10 リアル レーシング)シーズンオフのテストから考えると、今回は最後まできちんとレースができましたし、ポイントも獲得できたという点では、良いレースでした。完走できたおかげでわかったこともあったりと、いろいろな意味で収穫があったレースです。スタートでポジションを落としてしまったのですが、途中、速いペースで走ることができたのは良かったですね。ただ、マシンのオーバーステアがきつくて、それ以上タイムが上げられなかったので、次の岡山に向けてはセットアップを改善し、さらに良い結果を残せるよう、チームと一緒に準備を進めていきたいと思います。佐伯昌浩 (ホンダ スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー)予選3番手の山本選手が良いスタートを切り、トップを狙えるポジションをずっと走っていただけに、2位というのは本当に惜しい結果でした。一方、8台中4台が8位入賞圏内に入ったこと、Honda勢のレベルが確実に上がってきていることを示せたと思います。今回はとくに大きなトラブルもなく、ライバルと互角に戦っていける手応えを感じましたので、2戦目以降でもより多くのポイントが獲得できるよう頑張ります。関連:スーパーフォーミュラ 開幕戦 鈴鹿 結果:中嶋一貴が優勝