スーパーフォーミュラは、2022年以降のサステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的としたプロジェクト『SUPER FORMULA NEXT 50』を発表。このプロジェクトを通じて「これからの社会において必要とされるモータースポーツを目指し、様々な取り組みを進めてまいります」とした。1973年に始まった日本のトップフォーミュラの歴史は来年で50年という節目を迎える。そこでスーパーフォーミュラは「次の50年」に向けたプロジェクト『SUPER FORMULA NEXT 50』を発表した。
『SUPER FORMULA NEXT 50』概要SDGsやカーボンニュートラル等の社会環境の変化、また新型コロナウイルスの影響によって、自動車業界やモータースポーツ業界を取り巻く環境は今、これまでにない大きな転換点を迎えております。JPR(日本レースプロモーション)は2022年に国内トップフォーミュラ50年(1973年の全日本 F2000選手権開幕から)という節目を迎えるにあたり、『SF NEXT 50』プロジェクトを通じて、現状の社会環境に真摯に向き合い、50年間培ってきた「速さへの憧れ」、「競うことの楽しさ」、「勝つことの喜び」といったトップフォーミュラが持つ魅力を更に発展させると同時に、これからの社会において必要とされるモータースポーツを目指し、様々な取り組みを進めてまいります。1.ドライバーズファースト ー『SF NEXT 50』のビジョン ーこれまでSUPER FORMULAをはじめとする国内トップフォーミュラは、グローバルで活躍する日本人のトップドライバーを数多く輩出、また海外のレーシングドライバーのチャレンジの場として機能してまいりました。今後さらにその価値を向上し、日本はもとより、世界中のレーシングドライバーが参戦したくなる、また世界中の子どもたちに憧れられる「アジアを代表するSUPER FORMULA」となることを目指してまいります。そのためにも、SUPER FORMULAという世界最高レベルのレースが、世界中のモータースポーツファンの共感・応援が得られるよう、2022年から段階的に、情報発信の在り方やサーキットの楽しみ方等を、進化させてまいります。また、2022年から一部大会の「土日2レース制」を導入するなど、参戦するドライバーの活躍の場、ファンの皆様の応援の場を広げる取り組みも順次進めてまいります。2.『SF NEXT 50』パートナーシップ ― モビリティとエンターテインメントの実験場 ―これまでモータースポーツはクルマの進化と共に歩み、特にフォーミュラカーはその速さを追求することで、エンジンやタイヤ等の技術開発に貢献してまいりました。しかし近年の脱炭素社会に向けた世界規模での環境変化は、そのスピードも含めて、これまでのクルマの進化とは全く異なる新しい技術開発を必要としています。またデジタルコンテンツの競合がひしめく現代社会において、SUPER FORMULAは、エンターテインメントとしてその価値を飛躍的に向上し、広く世界にアピールしていく必要があると認識しております。これらを背景に、JRPは2022年以降のSUPER FORMULAの舞台を「モビリティとエンターテインメントの技術開発の実験場」と位置づけ、『SF NEXT 50』を通じて開発段階の技術を搭載したテストカーを走行させるなどの実証実験を繰り返すことで、現地現物での技術進化を目指します。同時にそのプロセスを逐次世の中にお見せすることで、今後の社会に必要とされるモータースポーツの在り方を探ってまいります。モビリティの軸では、Honda・TOYOTA両自動車メーカーと共に、パワートレーン、シャシー、タイヤ、素材、燃料等のあらゆる面で、市販車両も含めたカーボンニュートラルの実験場にすることで、将来にむけた技術開発につなげてまいります。特に「e-Fuel」や「バイオFuel」といったカーボンニュートラルフューエル、またシャシーには「バイオコンポジット」と呼ばれる植物由来の天然素材の導入に向け、2022年からテストを開始いたします。その他のアイテムについても順次開発・テストを重ね、次世代のフォーミュラカーの導入を目指します。一方、エンターテインメントの軸では、「デジタルシフト」をテーマにSUPER FORMULAの楽しみ方をアップデートしてまいります。映像、音楽、データ、通信、AI、ゲーム、アニメーション等の様々な切り口からエンターテインメントの技術開発にチャレンジし、日本から世界に発信する新しいモータースポーツカルチャーの創造を目指します。JRPはそれら実現に向けた『SF NEXT 50パートナーシップ』を発足いたします。これまでもSUPER FORMULAを支えていただいたHonda・TOYOTA両自動車メーカーを中心に、主旨に賛同、参画いただける企業に『SF NEXT 50パートナー』となっていただき、サステナブルなモータースポーツ業界に向けた様々なチャレンジを進めてまいります。そして今回、『SF NEXT 50』のストラテジーパートナーとして、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に参画いただくこととなりました。同社の持つ様々な事業フィールドでのノウハウを活かし、本パートナーシップの牽引役として、共にプロジェクトを推進してまいります。3.デジタルシフト ― ファンの方々に新しいモータースポーツ体験を ―上述の通り、SUPER FORMULAのエンターテインメントの価値を高めるために、2022年からデジタルシフトを進め、ファンの方々とのコミュニケーションをアップデートしてまいります。具体的には、スマートフォンに最適化したSUPER FORMULAの新たなデジタルプラットフォームを立ち上げ、ファンの方々が見たいコンテンツを、いつでもどこでも見られる環境を整えます。そのデジタルプラットフォームでは、レースのLIVE中継を楽しむだけでなく、全てのドライバーのオンボード映像や、様々な車両データ(車速や位置情報、オーバーテイクシステムの残量等)、ドライバー無線の音声等を見聞きすることができるようになり、それによって、応援しているドライバーを自由に選択したり、車両の状況を見比べながら分析できたりするなど、ファンの方々のニーズに応じた観戦体験ができるようになります。またレース当日以外にも様々な映像コンテンツを視聴したり、応援しているドライバーやチームとの交流の場としても活用したりできるようにするなど、ファンの方々の声を聞きながら、段階的に機能を拡充してまいります。※デジタルプラットフォームの詳細は2022年1月頃発表を予定JRPは、『SF NEXT 50』の活動を通じ、サステナブルなモータースポーツ業界づくりに貢献すると共に、世界中のモータースポーツファンの方々と共に、自信を持ってその魅力を発信できるよう努めてまいりますので、今後のSUPER FORM...
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