JAF(日本自動車連盟)は12月25日に「2020年 全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則」を発表。毎戦与えられる選手権ポイントの変更とFCY(フルコースイエロー)の採用実施が発表された。JAFが毎年更新する「統一規則」は全日本カテゴリー全競技各々に対して、競技や運用面などの細部まで規定する規則書で、最高峰にあるスーパーフォーミュラ選手権も競技運用、スケジュールなど、ほぼすべてのことが「統一規則」、あるいは技術規則などで定められている。
12月25日に公示された2020年の「統一規則」での注目点は、「第7条 選手権得点」に記載されているポイント加点の変更だ。これまでの運用では、予選ポールポジションに1点、決勝レースは優勝から8位までにそれぞれ10点、8点、6点、5点、4点、3点、2点、1点と加点される事となっていたが、2020年シーズンからは、予選1位に3点、2位に2点、3位に1点が付与されることとなった。予選上位者3名にポイントを付与できるようになったことは、毎戦1000分の1秒を争う熾烈な予選が展開されているスーパーフォーミュラにおいては、その栄誉にふさわしい加点方式と言える。また決勝レースでの獲得ポイントも変更され、1位から10位までのドライバーにポイントが付与されることとなり、それぞれ20点、15点、11点、8点、6点、5点、4点、3点、2点、1点が付与されることとなる。また、第35条ではWEC世界耐久選手権などでも導入されている「FCY(フルコースイエロー)」の実施が記載されており、これにより全区間での速度が規制されることとなり、セーフティーカーが導入されることで生じる「タイムギャップが無くなる」といった事象が軽減される見込みとなる。実施については各サーキット(主催者)ごとに事情が異なるため、別途要件が示されることとしている。