スクーデリア・フェラーリとテクノロジー大手のHPとのスポンサー契約の価値は、フォーミュラ1のライバルであるレッドブル・レーシングとオラクルとの契約と同等である報じられている。カリフォルニア州に拠点を置くコンピューター企業であるHPは、昨年4月のマイアミグランプリに先立ち、スクーデリア・フェラーリと長期契約を締結し、有名な赤いマシンに青いロゴをあしらってタイトルスポンサーとなった。
RacingNews365の報道によると、この契約はスポンサー料の面で、2022年に始まったソフトウェア会社オラクルとのパートナーシップによるレッドブル・レーシングの利益にすでに匹敵する規模となっている。両チームがそれぞれのスポンサーから受け取った金額は1億ドルに達するとみられており、これは2024年シーズンにグリッド上にいるF1チームの中で共同で最高額のスポンサー契約となる。石油会社のアラムコは、アストンマーティンに7500万ドルを提供し、3位となった。同じく石油大手のペトロナスは、メルセデスに7000万ドルを提供し、4位と僅差で続いている。ザウバーのタイトルスポンサーはオンラインカジノ会社ステークで、5000万ドルを提供し、同チームを5位にランク付けした。フェラーリは、2024年のマイアミGPを前に、HPとタイトルパートナーシップを締結した。フェラーリはHPにとって初めてのF1スポンサーではない2015年に2つの異なる企業に分割される前、当時正式名称がヒューレット・パッカードであった同社は、F1スポンサーとしての経験があった。1999年には、スチュワートチームとジョーダンチームの両方にマイナースポンサーとして協賛し、前者は2000年よりスチュワートのオーナーシップを引き継いだジャガーに拡大した。最も注目すべきは、HPがウィリアムズの当時のスポンサーであったコンパックを買収した後に、ウィリアムズの主要スポンサーとなったことである。HPのブランドは、2002年のイギリスグランプリから2005年のシーズン終了まで、チームのマシンに表示されていた。F1に対する関心の深さから、少なくとも2つの異なるチームのマシンに3年連続でHPのブランドがグリッドに登場した。また、2010年にはルノーチームのスポンサーも務めた。フェラーリとのパートナーシップは技術的な側面にも及び、HPは「高性能な製品とサービス」を統合し、幅広い製品をチームに提供している。マイアミでの契約発表の際には、ドライバーのシャルル・ルクレールやカルロス・サインツを含むフェラーリのチーム関係者は、HPのロゴに合わせた青を基調とした特別なウェアを着用した。
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