元ハースF1チームのタイトルスポンサーであるリッチエナジーの創設者が、イングランド・フットボールリーグのレディングFCの買収を完了させようとしていると伝えられている。当初ウィリアムズ・レーシングとの合意を得ることができなかったウィリアム・ストーリーは、2019年シーズンに先立ち、リッチエナジーがハースF1チームと契約を結んだと発表した。
しかし関係は急速に悪化し、ストーリーは契約打ち切りの理由として米国企業の成績不振を挙げた。前年のコンストラクターズチャンピオンシップで5位フィニッシュを記録した後、ハースF1チームは9位に低迷し、その順位はシーズン終了まで維持されることになった。その直後、ハースF1チームは両者が「友好的に合意し、直ちにパートナーシップを解消する」と発表した。その破綻後、リッチエナジーはモータースポーツへの進出を続けている。ストーリーは2020年にブリティッシュ・スーパーバイク・チームのOMGレーシングとの契約を、「不誠実な行動を繰り返した」としてキャンセルした。リッチエナジーは、昨年ドゥカティ・パフォーマンス・トライオプション・カップに参加するドゥカティのタイトルスポンサーになる前に、2022年にはイギリス・ツーリングカー選手権のBTCレーシングのスポンサーも務めていた。しかし、ストーリーは何度もサッカー界への進出を試みており、過去にはコベントリー・シティとサンダーランドFCの買収に失敗している。しかし、Daily Telegraph によると、ストーリーはレディングFCのオーナーであるヨンゲ・デイルと5000万ポンドで合意したようだ。レディングFCは昨シーズン、フットボールリーグの確率と持続可能性に関する規則に違反したとして、6ポイントのペナルティーを課され、イングランド・サッカーの3部リーグに降格した。ロイヤルズの愛称で知られるレディングFCは現在、リーグ1の降格圏に沈んでおり、今シーズンの開幕11試合で勝ち点6しか取れていない。クラブは6月に歳入関税庁から清算命令を受けた。一方、ハースF1チームは2021年までロシアのウラルカリと契約を結んでいたが、ロシアのウクライナ侵攻により2022年初めに突然契約が終了した。ハースF1チームはその後、今シーズンに先駆けて交わされた最新のタイトルスポンサー契約を反映させるため、マネーグラム・ハースF1チームへとブランド名を変更している。