マドリードで計画されている新たなF1市街地サーキットについて、建設の遅れを指摘する報道が浮上するなか、主催者側は「計画通りに進んでいる」と強く否定した。スペイングランプリの新開催地として注目される同プロジェクトは、2026年9月の初開催を目指して準備が進められているが、SNS上の現地写真をきっかけに工事進捗への懸念が広がっていた。
「砂場のよう」との指摘に反論 現場は計画通り進行今週、英紙の報道がサーキット建設地の様子を「レーストラックというより砂場のよう」と表現したことで、プロジェクトの進行状況に疑問の声が上がった。これに対し、プロジェクト責任者のルイス・ガルシア・アバドはスペイン紙の取材に応じ、現状を次のように説明した。「すでにターン19まで最初のアスファルト層の敷設が完了しており、ほぼすべてのエリアでコンクリート工事も終わっている」「我々はスケジュール通りに進んでいる。時間が問題になったことは一度もない。建設会社は着実に作業を進めており、5月30日までに完成させるという約束を守っている」6月から最終工程へ ピットやスタンド建設も本格化アバドによれば、次の段階として最終アスファルト舗装、縁石の設置、ピットビルやグランドスタンドの建設が6月から開始される予定だという。つまり現在は基盤工事の終盤段階にあり、見た目の未完成さとは裏腹に、工程としては予定通り進んでいるという認識だ。“ラ・モヌメンタル”が象徴に マドリード独自性を強調この新サーキットの特徴として挙げられているのが、大きくバンク角がつけられたコーナー「ラ・モヌメンタル」だ。主催者はこのセクションを象徴的存在に位置づけており、映像を見れば一目でマドリードと分かるコースになると強調する。広報責任者のニラ・フアンコは次のように語っている。「これは選手権の象徴的な存在になるはずだ。テレビで映像を見れば、すぐにマドリードだと分かるようになる」またアバドも、F1にとってマドリードが未知の都市である点を強調した。「F1はまだマドリードを知らない。我々がここにF1をもたらすことで、マドリードがF1に何を提供できるかを彼らは想像もできないだろう」2035年までの長期契約 信頼性と政治的後ろ盾このマドリードGPは、すでに2035年までの長期契約が締結されている。工事遅延の懸念が一部で浮上しているものの、主催者側は一貫して進捗に問題はないとの立場を崩していない。現時点で示されている工程通りに進めば、2026年F1カレンダーに新たな市街地レースが加わる可能性は依然として高い状況にある。Source: GMM