2023年F1第8戦スペインGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、第8戦の舞台となるカタルーニャ・サーキットにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
完全にドライになった場合、ソフト/ハード/ハードの3つのコンパウンドを使い、2ストップ作戦を取るのが最速となり、グリッド後方からスタートする場合は、ハード/ハード/ソフトの逆順にするのが効果的だ。1回目のタイヤ交換は13~18周目、2回目のタイヤ交換は37~43周目となる。もうひとつの2ストップ作戦は、ソフト/ハード/ソフト(1回目は15~20周目、2回目は46~51周目)である。昨年、ほとんどの人が選択した3ストップ作戦は、ソフト/ハード/ソフト/ソフトとなり、1回目のストップは10周目から15周目の間に行う。2ストップよりもアグレッシブなこの作戦は、新品のソフトのセットをセーブできた人は、 2ストップよりも明らかに攻撃的なこの戦略を好むかもしれない。マリオ・イソラ (モータースポーツ ディレクター)"今日の午後は、紆余曲折のあるエキサイティングな予選になった。最初のパートは、雨が短時間ながら強く降ったが、その後、トラックはすぐに乾き、かなり良くなった。Q1だけでなく、その前のFP3やF2レースでも雨が降ったため、グリップレベルは理想的とは言い難く、そのため、10人以上のドライバーが、前回のシミュレーションによるポールタイム1分13秒400を下回るラップタイムを記録したのはさらに驚きだった。実際のポールタイムは1.2秒近くも速かった! トップ6に6台のころなるマシンが入ったことは、このトラックで1人のドライバーと1台のマシンが有力視されているとはいえ、各チームの実力がいかに拮抗しているかを証明している。これまで見てきたことから、レース戦略は我々の予想と一致しているようで、3ストップよりも2ストップのレースのほうがベターだが、レースに最適なタイヤはハード、つまり今年のスタート時に導入された新しいC1だろう。さらに考慮すべき点は、さらに、1コーナーまでのロングランを考えると、スタートでグリップの高いソフトを選ぶのも手だろう。とはいえ、メテオ・フランスは明日15日から60%の確率で雨が降ると予想しているので、これらの選択肢は学術的なものかもしれない」