F1スペインGPのスチュワードは、フリー走行3回目のエステバン・オコン(ルノー)のクラッシュは“不慮の事故”として、前を走っていたケビン・マグヌッセン(ハース)とともにお咎めなしという裁定を下した。フリー走行3回目の間際、エステバン・オコンはターン3を立ち上がったところで、前方で減速したケビン・マグヌッセンを回避しようとしてウォールにクラッシュした。
ケビン・マグヌッセンはアタックラップを完了していたが、インシデントが発生したときにアウトラップのエステバン・オコンがピットから出てきた。マグヌッセンは回生エネルギーが切れてしまい、また、ケビン・マグヌッセンは後ろから接近するアルファタウリのマシンを確認するために左側のミラーを見ており、前方のマグヌッセンに気づかなかった。エステバン・オコンはウォールにクラッシュしてマシンのフロント部分を激しく損傷。赤旗が提示され、セッションは2分ほどを残してそのまま終了した。このインシデントは審議対象となっていたが、スチュワードは二人に“これ以上のアクションはとらない”として次のように説明した。「マグヌッセンはアクセルを離し、ERSの収穫を利用して減速していた。事故の原因となったブレーキの使用はなかった。これはテレメトリで確認された」「マグヌッセンは後続に速いラップをしているドライバーがいるようアドバイスされ、穏やかにオフラインに移動した。同時にオコンもトラフィックを先に行かせるために右に移動しており、後続のマシンをミラーで見ていた」「彼が前を向いた際、真正面にマグヌッセンがいるのを見て驚き、衝突を避けるために曲がった。ドライバーとスチュワードの両方は、それが不慮な事故であり、どちらのドライバーにも責任がないことに同意した」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿 - 2020年 8月月15日午前4時25分PDT エステバン・オコンは念のためメディカルセンターに行ったが、予選出場を許可され、ルノーもギアボックスやパワーユニットにダメージがないことを確認。エステバン・オコンは15番手、ケビン・マグヌッセンは16番手で予選を終えている。