2023年F1第16戦シンガポールGP 決勝のハイライト動画。9月17日(日)にシンガポール市街地コースでシンガポールグランプリの決勝レースが行われた。1周目には角田裕毅(アルファタウリ)がセルジオ・ペレス(レッドブル)と接触してサイドポッドを破損し、ラジエーターと冷却システムにも影響が出たことでリタイア。しかし、エスケープのコース外にマシンを停めたことでレースは中断されず、レーシングインシデントと見なされて記録もされなかった。
その後、レースを左右する2度の節目があった。20周目にローガン・サージェントがクラッシュ。サージェントは自走してピットに戻ることができたが、コース上にデブリがまき散らされたためセーフティカー(SC)が導入された。そして、43周目にエステバン・オコン(アルピーヌ)がギアボックスとみられるトラブルでコース上にストップしてバーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。優勝はポールポジションからスタートしたカルロス・サインツ。後続との距離を測りながらの優れたタイヤマネジメントで上記2回のリセットを跳ね除けて、2位を0.812秒差で抑え込み、2022年F1イギリスGP以来となる自身2勝目を挙げた。2位はマクラーレンのランド・ノリス。ほぼサインツと同じ戦略を採用し、最後はタイヤと戦いながらもなんとか2位の座を守った。3位はメルセデスのルイス・ハミルトン。ライバルよりも新品のミディアムを1セット多く持っていたメルセデスは、VSCで2回目のピットストップをするという賭けに出る。それが奏功してハミルトンは4位でフィニッシュしたシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)を抜いて表彰台を獲得。チームメイトのジョージ・ラッセルはファイナルラップまで3位を走行していたが、クラッシュリタイアという悔しい結果となった。5位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ハードタイヤでスタートするというリバースストラテジーは20周目のSCによって崩れ去った。ステイアウトを選択したものの、セーフティカーの後ろで温度を失ったタイヤでズルズルと後退。その後、残り20周で通常のピットストップを行って後方に下がるも、他のドライバーよりもフレッシュなタイヤで挽回を開始。最終的に5位まで順位をあげた。連勝記録は10勝でストップし、レッドブル・レーシングの昨年から15連勝、今シーズンの14戦続いていた無敗記録も終止符が打たれた。チームメイトのセルジオ・ペレスは8位でフィニッシュした。6位にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)、7位にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。9位には負傷したダニエル・リカルドの代役として3戦目を迎えたリアム・ローソンがF1初ポイントを獲得した10位にはケビン・マグヌッセン(ハース)が第5戦マイアミGP以来となるポイント獲得となった。
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