F1シンガポールGPの会場上空は依然として煙害(ヘイズ)に覆われているが、主催者は今週末のレーススケジュールを変更する予定はないとしている。現在、シンガポールでは、インドネシアのスマトラ島から流れてきたスモッグが大きな影響をもたらしており、スマトラ島ではその原因である焼畑農業による山火事に対処すべく軍隊が動員されている。
ヘイズは、シンガポールの大気汚染基準指数(PSI)レベルを押し上げている。14日(月)には“不健康な大気状態の低・中度の区域”にあると発表され、今週後半には悪化する可能性が懸念されている。F1シンガポールGPの主催者は「非常に変化の激しい」状況を監視し続けていると述べつつも、現時点でグランプリのスケジュールは予定通りだとしている。「現在のPSIレベルに基づき、発表されているレースおよびエンターテインメントのプログラムを改める予定はない。ヘイズの状況は非常に変化が激しく、日々といより、刻一刻と変化している」「したがって、レース週末のPSIレベルがどうなるのか、信頼性のある予測を立てるのは不可能だ。できる限り最善の天気予報を手に入れられるよう、関係する政府団体と密接に協力しながら取り組み続けていく」レース主催者は、ヘイズの状況に応じていくつかの措置を採っている。マリーナ・ベイ・サーキットではマスクが原価で売られ、“想定されるすべてのヘイズ関連状況に対応できるよう”に全24箇所のメディカルおよび応急処置所が待機する。また、主催者は、週末を通してヘイズに関する最新情報やPSI情報、健康に関するアドバイス情報などをシンガポールGPのWebサイト、シンガポールGPの公式アプリ、サーキットの巨大モニター、サーキット内のラジオシステムを通じた放送で表示または伝えていく予定としている。
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