F1ドライバーは、シンガポールのマリーナベイ・サーキットのターン10がシケインから左コーナーへと改修されたことを歓迎している。“シンガポール・スリング”と名付けられていた高い縁石が設置された左・右・左のシケインは、ラインを外したマシンが宙に浮いてしまうことがしばしばあった。改修は、マシンが宙を舞うことによる事故のリスクを低減するための安全面の理由で実施された。
改修について質問されたマーク・ウェバーは「かなり良さそうだね」とコメント。「変更は安全的な側面によるものが多い。あそこで失敗した場合、縁石で宙を舞ってしまう可能性があって良くなかった」「今はもう少し安全なオプションだ。モンツァでのGP3のレースで見たように、あのような縁石にヒットするのはあまり良くない。コーナーのカタチは良くなったね」改修によってターン10のエイペックスのスピードは約40km/h速くなり、ラップタイム的には約1秒速くなるとされている。「かなり速いけど、それはドライバーとして望んでいたことだ。違ったコーナーを望んでいた」とジェンソン・バトンはコメント。「シケインは、あまりF1カーのことを考えて作られていないと感じていた。ランオフエリアを含めて全ての安全テストが実施されているし、全てOKだと思う」ただし、ダニエル・リカルドは改修にとってオーバーテイクのチャンスが増加するとは思っていない。また、直後のターン11とターン12の右・左のコンビネーションに備えるためにターン10の出口であまりウォールに近づくことはないだろうと述べた。「オーバーテイクなどが増えることはないだろうね。でも、いずれにしろ、オーバーテイクコーナーではなかった」とダニエル・リカルドはコメント。「もちろん、速くなるだろうけど、そんなに速くなるとは思わない。シケインに備えて左に寄せていなければならないからね」「ウォールすれすれで抜けることにはならないと思うし、多くのマージンを持つことになるだろう」「標準的なコーナーだ」